...面罵せらるるも猶(なほ)恬然(てんぜん)たらん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...懇談に入るとたちまち村長某に対し各村の青年たちから面罵のこえが起った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そしてさらに深刻で悲痛な声音をもって面罵していいであろう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...馬鹿と面罵(めんば)するより他に仕様のなかった男...
太宰治 「碧眼托鉢」
...骨を刺すほど面罵してやりたい気持がするのであるが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私はその亡霊に思う存分の面罵(めんば)をして腹一杯呶鳴(どな)りつけて打って打って打ち据(す)えてやらなければ気の静まらぬような気持であった...
橘外男 「逗子物語」
...しば/\彼を面罵(めんば)し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...往来のまん中で面罵して見たところで仕様がない...
永井荷風 「来訪者」
...彼等は稍々ともすれば苛烈な面罵を享け続けてゐたのである...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...果してみつちりと恥といふものとの面罵の一時間を經驗したのである...
室生犀星 「帆の世界」
...弟に面罵されたら...
吉川英治 「私本太平記」
...馬鹿大将の勝頼をうらむがよい」「ムムッ……よういッたな!」不道の臣に面罵(めんば)されて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...痛烈に面罵(めんば)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...面罵(めんば)を浴びせかけて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自身を面罵の前へ押し向けていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...静に面罵された事実は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――三位卿に面罵(めんば)されて足蹴(あしげ)にまであった上...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...堂衆たちの面罵(めんば)に対して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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