...すると、見物の方では、子供だと、始から手を拍って、面白がるが、大人は、容易に感心したような顔を見せない...
芥川龍之介 「仙人」
...面白がるにつけ淋しがるにつけ...
有島武郎 「小さき者へ」
...この国の人々は冗談を面白がる気持を多分に持っているから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...このお芝居を面白がるどころか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もっと芸者も面白がるだろう」「案外...
高見順 「いやな感じ」
...ないわよ」面白がるみたいに波子は言った...
高見順 「いやな感じ」
...君も面白がるんだろうがね...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...昔の地図と今の電車線路入りの地図と較べているうちに色々のことを発見して独りで面白がることも出来た...
寺田寅彦 「夏」
...美しい場所に汚物を残して面白がる若い犬のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何の面白くもないお祭り騒ぎ――だが人の面白がるものにケチをつけるにも及ばねえが...
中里介山 「大菩薩峠」
...祀(まつ)ることになつた――と斯(こ)んなわけですよ」それは八五郎が面白がるほどのことか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼らのもっとも面白がるところである...
南方熊楠 「十二支考」
...三田の面白がるところだつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...子供の面白がるやうな事を仰(おつし)やらなかつたので...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...音楽を聴いて面白がる事も出来る...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...一般の少年たちが面白がるいろいろな書物にいたっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼はただ目のあたり人をかついで面白がることよりほかに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...初めからそうするようにちゃんと相談ができているんだ」「誰が面白がるんだえ」「見物さ」と私は云った...
山本周五郎 「青べか物語」
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