...だから我々も面倒臭い事は好加減にやつて置くべきである...
石川啄木 「葉書」
...傲慢だとか傲慢でないとかそれが私の態度なら面倒臭いからどちらでもあなたの下さる方を頂戴しておきますよ...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...露西亜では官憲の交渉が七面倒臭いから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...酔っぱらって面倒臭いようにも見えた...
梅崎春生 「風宴」
...そんな七面倒臭いカルト・ディダンティテなどは貰わずに...
大杉栄 「日本脱出記」
...彼はどれ程實意をこめて夫人を讃美したらう! なんて旨くあの面倒臭い詰問を言ひ拔けた事だらう! 敵の砲火を浴びながら自分の命令を繰返すあの確實な圖々しさ! それとはあべこべに...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...面倒臭い! とにかくうまくごまかしたのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...主人はこれでは何だか簡単過ぎるようだなと考えていたが、ええ面倒臭い、文章は御廃(おはい)しにして、銘だけにしろと、筆を十文字に揮(ふる)って原稿紙の上へ下手な文人画の蘭を勢よくかく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...面倒臭い問にも思いの外丁寧に答えてくれます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...晝飯にありつくのが面倒臭い時など...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それで僕も面倒臭いから...
萩原朔太郎 「名前の話」
...もう口を利くのも面倒臭いツ! カツ!」あまり突然の剣幕に怖れを抱いたのか? 彼女は...
牧野信一 「秋晴れの日」
...面倒臭いから早くかたづけてしまふ方がいゝと云ふ氣にもなつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...年とった方から見れば「そんな面倒臭いことをいわないでも手加減ですよ」と...
宮本百合子 「幸福の建設」
...ショッチュウ気を付けてケースの中味が在るか無いか調べなくちゃならないのが面倒臭い位のもんでさ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...戸籍に関する調査は面倒臭いから一切ヌキにして...
夢野久作 「近世快人伝」
...生かして持って来るのが面倒臭いもんだから高価(たか)い事を吹っかけられて閉口しているんだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...アトの分析はナカナカ面倒臭いからね...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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