...それを聞くのも面倒臭いと思つた...
石川啄木 「葉書」
...――あゝ面倒臭いな...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...傲慢だとか傲慢でないとかそれが私の態度なら面倒臭いからどちらでもあなたの下さる方を頂戴しておきますよ...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...讀むのも面倒臭い泣き言は書いてない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何だか質(しち)くどくて面倒臭いもんだといって碌(ろく)すっぽ読んでいなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...酔っぱらって面倒臭いようにも見えた...
梅崎春生 「風宴」
...面倒臭いからどうでも御勝手になすって頂きますわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...面倒臭いからそういう病気の描写は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...到頭私はこの面倒臭い手紙に匙(さじ)を投げてしまいました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「世帯を持つ」と云うようなシチ面倒臭い意味でなしに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その結目(ノット)をアレキサンダーが面倒臭いって...
夏目漱石 「虞美人草」
...主人はこれでは何だか簡単過ぎるようだなと考えていたが、ええ面倒臭い、文章は御廃(おはい)しにして、銘だけにしろと、筆を十文字に揮(ふる)って原稿紙の上へ下手な文人画の蘭を勢よくかく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...八」「これを冠(かぶ)って下さい」「お前は?」「なアに」平次の躊躇(ちゅうちょ)するのを面倒臭いと見たか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蚊帳を釣り直もすのが面倒臭いので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非常に面倒臭いことのように思われるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...――(御免なさい、御免なさい、私のほんとうの阿母さん、たつた一人の阿母さん、阿母さんが何をしたつて私は、関ひま……せん、とは、未だ云へない、感傷は許して貰はう、不貞くされは胸に畳まう、だが、この神経的な不快感は、ぢやどうすれば好いんだ……えゝツ、面倒臭い、酔つてしまへ、酔つてしまへ、神経的も、感傷的も、卑しさも、そして士もへつたくれもあつたものぢやない、どうせ俺アぬすツとだア、アツハツハ……)「ハヽヽヽ、士ですからね、私は...
牧野信一 「鏡地獄」
...ちっと面倒臭いが早く済むようにしてやろう...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...アトの分析はナカナカ面倒臭いからね...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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