...テッキリ無頼漢か何か面倒な事を云ひに來たと見たから...
石川啄木 「菊池君」
...其方法も別に面倒な事は無い...
石川啄木 「天鵞絨」
...併しそれは可なり煩さい情実がひし/\とからみついた面倒な結果をもたらした...
伊藤野枝 「感想の断片」
...「どうも面倒なことが出来て困りました」といって後藤君は帰って来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...確かこの三度目の時に後藤君と一緒に新海竹太郎君も同行されていろいろ面倒なことをやって下すったと記憶しております...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ヴォローヂャは色々と面倒な恋愛問題を持ち上げたりしながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...面倒な計算をチェックしたり...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...」「そんな面倒なことしなくても...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...その機構の研究は前にもいったようになかなか面倒な問題である...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...三四郎は靴を脱ぐのが面倒なので...
夏目漱石 「三四郎」
...教える方が面倒なために持てあますほどであった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...横のものを竪にしたりするほど面倒な仕事はないとは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...面倒な云ひ方をする人達だわね――はつきり誰ツて? 解らないの...
牧野信一 「南風譜」
...世帯が大きければ大きいほどいろいろ面倒なことがあるが...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...外の込入(こみい)った料理は面倒な代りにアラが知れませんけれどもビフテキの味を出すのが料理人の一番むずかしい仕事です...
村井弦斎 「食道楽」
...面倒な話を聞くよりは...
森鴎外 「栗山大膳」
...「先達ては老生の面倒なる御願に対し早速御調査詳細の御回答下され難有存候...
森於菟 「放心教授」
...いろんな面倒なことは起ってしまったのだ...
森本薫 「華々しき一族」
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