...さりながらあだ面倒な趣向などを凝らすのも...
芥川龍之介 「竜」
...清逸は面倒なところで嗅ぎつけられたと思って...
有島武郎 「星座」
...どれ程面倒な目にあわずに済むことだろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...面倒な協力を免除される場合が...
梅崎春生 「狂い凧」
...それだから一層探偵の方は面倒なんだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ロンドンはあまり面倒な制限がないので四階もあれば七八階もあり相当立派でした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...旧来私どもが師匠を取った時のように年季を入れてどうするとかいう面倒なことは省いて(またそういうことをする時勢でもなかったから)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...山が面倒なら、北へ向つて旅行するのも、避暑の一法です...
田山録弥 「談片」
...八王子まではざっと六里、余り面倒なので、田はうっちゃってしまえと云う気になり、粕谷では田を一切烏山(からすやま)にやるから貰(もら)ってくれぬかと相談をかけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それが面倒ならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様(さう)面倒な条件を持ち出す考も何もない...
夏目漱石 「それから」
...あの面倒なベートーヴェンの第九シンフォニーの楽譜を...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ひどく面倒なことになつたと思ひ腹立たしかつた...
原民喜 「夏の花」
...面倒な問題になりますからね...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...人に面倒な紹介をして貰(もら)ったわけじゃあない...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...獄吏は別に面倒な事も言はずに...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...面倒な手段はいらん...
吉川英治 「三国志」
...相当に面倒なことが起らなかったのではない...
和辻哲郎 「鎖国」
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