...「ええい面倒くさい...
海野十三 「見えざる敵」
...現級に止まるのはいやだし、面倒くさい、この勉強は飛ばしてしまえという気になり、三月早々退校して上京してしまった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何てまあ面倒くさいことをして歩くんだらう...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...前後の聯絡(れんらく)にも触れない方だったので面倒くさいことを話しだしたものだというふうで...
徳田秋声 「縮図」
...「面倒くさいから叩きのめしてしまえ」争わずしている米友を...
中里介山 「大菩薩峠」
...面倒くさいと思っては...
羽仁もと子 「女中訓」
...それ以上に七面倒くさいのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あの面倒くさい若い女の言葉で...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...面倒くさいので一回減らしてしまつたのだ...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...大変面倒くさいことでしょうか? 或はそういう様々の手続きが却ってあなたの体にさわる風な事情でしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つき合いがどうとかって面倒くさいからそうしないんですって...
森本薫 「女の一生」
...わたしには面倒くさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...手順が面倒くさいのと...
山本周五郎 「思い違い物語」
...院長は面倒くさいとでもいうように片手を振って...
山本周五郎 「季節のない街」
...埃を払うのは面倒くさい...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...「どうもこんなことは面倒くさいが...
横光利一 「旅愁」
...面倒くさい」そういうと...
吉川英治 「江戸三国志」
...これが見えぬか!」「しかし、それにしては腑(ふ)に落ちぬ御作法、上役人(かみやくにん)ともある方々が、なんで、吾らの繋(くく)り舟へ、会釈もなく踏みこみ召された」得て、お上の者という面(つら)へ、よい程な扱(あしら)いをして見せると、ツケ上がりたがるものなので、ひとまずさかねじをくれてゆくと、「こいつ、ひと筋縄ではゆかない奴だ」と、舌打ちを鳴らした奉行同心、「面倒くさい、現場は見届けたのだから、構わずにショッぴいてゆけ」目配(めくば)せをして、自分は先に、ヒラリと陸(おか)へ身を交わすと、残された配下の者が、いちどにかぶって、弦之丞とお綱の手をねじあげ――、「とにかく立てッ!」と、ののしった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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