...天下靡然(びぜん)としてブウシエの見(けん)に赴(おもむ)く事無しと云ふ可らず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...靡然(ひぜん)として英米(えいべい)に走(はし)り...
伊東忠太 「國語尊重」
...世の後進輩靡然として其の風に習い...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...靡然として之に從はしむる力ありたる者の如く...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ああわが邦人の美術文学に対する鑑識の極めて狭小薄弱なる一度(ひとた)び新来の珍奇に逢著(ほうちゃく)すれば世を挙げて靡然(びぜん)としてこれに赴(おもむ)き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...全國靡然として風を成し...
福沢諭吉 「帝室論」
...楚の民草は靡然として其の徳風になびいた...
牧野信一 「悲しき項羽」
...そこへ大原君が帰って来てあの誠実と熱心とを以て盛(さかん)に家庭改良を唱えたら天下靡然(ひぜん)としてこれに従うだろう...
村井弦斎 「食道楽」
便利!手書き漢字入力検索