...この非凡な黒岩氏の新聞社内に一大問題がぼつ發しました...
石川三四郎 「浪」
...深さの非凡なる外には格別の風致もなし...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...また非凡な顔であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...全く抽象的な数学の枠に万象の実世界を寸分の隙間もなく切りはめた鮮やかな手際は物理学者としてその非凡なえらさによるものと考えなければならない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...自分は非凡な精力を傾けて...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...その非凡な発明も報いられない...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...非凡な徳操の姿が彼に現われてきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして愈々(いよいよ)彼が非凡なる一代の名優であることに随喜渇仰した次第である...
中里介山 「生前身後の事」
...この画には非凡な力があるものに違いない...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を働かせる上に於て非凡な人情味を持ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何をしあがる」後ろから平次へ飛付いたのは、下女のお喜代、非凡な力に、平次も思わずたじろぎます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他人(ひと)のことを「變物」だと考へてゐることを當人に知らせる非凡なやり方を知つてるものである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「大丈夫だ、次々に非凡な、ニセモノでない素質が解つて来る傑れた作家だ...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...かゝる大智大勇と非凡な妖術とを有しながら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...しかしその小さな非凡な頭の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...平凡それ自身に何の非凡な力があろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...天才の非凡な意識の道は民藝の道ではないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...非凡な美しさを示すのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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