...三男の狷介と云ふのが靜子の一歳下の弟の志郎と共に士官候補生になつてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...靜寂(せいじやく)の邦の上に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...この靜(しづ)かなる臨終(いまは)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...周圍を取卷いた小欄干に添つて靜かに動いて行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...更に變じて靜流と爲り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大丸髷(おほまるまげ)の赤い手柄(てがら)が可笑しい位なお靜が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと腹を立てた振をしてお靜を母親の許に返し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心靜かに奏(そう)したなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お靜」「はい」女房のお靜は心得て門口へ行つた樣子ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...永久に靜止してゐるのである...
萩原朔太郎 「宿命」
...一ヶ月でも二ヶ月でも靜養出來る貯えはないのだつたし...
林芙美子 「秋果」
...一九〇八年三月、靜養のため、ナポリを巡りて再びカプリ島に遊ぶ...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...」「さうか、ぢやお靜かに...
室生犀星 「命」
...サナゴは靜岡縣西部の山村では...
柳田國男 「食料名彙」
...母屋から離れた靜かな廊下の向ふから人の足音が聞えて來た...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...靜かに考へたい」とも思ふことがある...
吉川英治 「折々の記」
...靜かな庭に咲き出でた一本二本...
若山牧水 「樹木とその葉」
...海と空との間に唯一つ打ち聳えたこの山の姿の靜けさは麓に立つて仰ぐのと自づからまた別である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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