...華大媽は彼の咳嗽の静まるのを待って...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...やがて心が静まるにつれて...
江戸川乱歩 「大金塊」
...水が静まると、船の舷側の影の、綺麗な、ぴかぴかする砂の上に、彼が体をちぢこめて横っているのが見えた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...患者の興奮が静まることは確かである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...早くから寝静まる寝台車からのがれて...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...そしてその恐怖の情が静まると...
豊島与志雄 「蘇生」
...」がやがやした騒ぎが静まると...
豊島与志雄 「反抗」
...おのずから保養的な気分に静まることが多い...
豊島与志雄 「風俗時評」
...想念の動揺は一日にして静まるものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...南部屋敷もさすがに人は寝静まる...
中里介山 「大菩薩峠」
...つづいて、水を撥ね返して逃出す音が、忍び笑ひの声と交つて聞え、それが静まると、又元の静寂に返つた...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...音楽ほど神経の静まるものはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...しばらくして波の揺れと浸水が収まり混乱が静まると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...また鳴動が静まるまで...
牧野信一 「剥製」
...四隣漸く静まる...
正岡子規 「夏の夜の音」
...この梅干船(この船は賄(まかない)が悪いのでこの仇名(あだな)を得て居た)が我最期の場所かと思うと恐しく悲しくなって一分間も心の静まるという事はない...
正岡子規 「病」
...鼠騒げば家婦日を期して餅をやるから静まれといわば静まる...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは高ぶりあるいは静まるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??