...御神燈は未だ白かったのに、夜の暗さ、別荘の門、街道も寝静まる、夢地を辿る心地して、宮歳のかよわい手に、辰吉は袖を引かれて来たのであった...
泉鏡花 「浮舟」
...彼の頭のなかでくる/\と動いてゐたものが稍々(やゝ)静まる時期に入るにつれ...
犬養健 「朧夜」
...華大媽は彼の咳嗽の静まるのを待って...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...家人もようやく寝静まる...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...胸の静まるのを待った...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...早鐘(はやがね)の動悸は静めようとて静まるものではない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...母なる地が静まる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...気分の静まる折を待って居ようか...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...彼は初めの驚きが静まると...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...」がやがやした騒ぎが静まると...
豊島与志雄 「反抗」
...思いながら――少し気が静まると(早く...
直木三十五 「南国太平記」
...つづいて、水を撥ね返して逃出す音が、忍び笑ひの声と交つて聞え、それが静まると、又元の静寂に返つた...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...彼の留る時は彼の激昂(げっこう)が静まる時に外ならなかった...
夏目漱石 「道草」
...発作(ほっさ)が静まると共に...
夏目漱石 「明暗」
...教室が珍らしくしーんと静まるのであった...
本庄陸男 「白い壁」
...いくらか心臓の弱かつた彼は仰天の鼓動の静まるのを待つてゐたのである...
牧野信一 「円卓子での話」
...あるいは高ぶりあるいは静まるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...過敏な神経が静まると共に...
和辻哲郎 「地異印象記」
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