...ガラス管の中にある青黒い紐のようなものにあてていた...
海野十三 「火星兵団」
...青黒い大岩の上に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...青黒い金属のお面です...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...その林の青黒い枝々はすでにかなりの雪を積らせていて...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...行手には唐人(とうじん)の冠(かむり)を見る様に一寸青黒い頭(あたま)の上の頭をかぶった愛宕山(あたごやま)が...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...青黒い地に紅隈(べにくま)を取って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その後ろから默つてお辭儀をしてゐるのは四十四五のトゲトゲした女で、青黒い顏、白み勝ちの三白眼、薄い唇など、更年期(かうねんき)のヒステリツクな女の模範的な型らしく見えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彫ったばかりといった青黒い筋彫りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青黒い表紙の雑記帳を...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...青黒い顔をしていた...
林芙美子 「淪落」
...全くひどい地獄絵だった」こう言って、スリム氏が分厚い胸板を広げ、青黒い切り傷と、長い縫い目を見せた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...烏の大尉とたゞ二人、ばたばた羽をならし、たびたび顔を見合せながら、青黒い夜の空を、どこまでもどこまでものぼつて行きました...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...その青黒い目玉をいき/\と...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...どんよりと青黒い水が幾千尋(いくちひろ)という深い海の底を隠しております...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...塔の上には、青黒い空に、星がきら/\と光つてゐました...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...かえっておとなしく青黒いトーテム・ポールのように建物の蔭に突っ立ち...
山川方夫 「愛のごとく」
...青黒い地獄色の皮膚...
夢野久作 「近世快人伝」
...青黒い瞳を据えたまま……赤い大きな舌を出して...
夢野久作 「ココナットの実」
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