...青蛙を釣る友だちは...
泉鏡花 「遺稿」
...いつしか逃げ込んで来た青蛙が一匹...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ばつたり風がなくなつて蝉の声すこし風が出てきて青蛙なく・あんなところに網を張り蜘蛛のやすけさは・あすは雨らしい空をいたゞく...
種田山頭火 「行乞記」
...なかよく・ほんにしづかな草の生えては咲く・ひらかうとする花がのぞいた草の中から・芽ぶいて若葉して蓑虫は動かない・いちはやく石垣の茨は咲いた校長さんのお宅声をそろへて雨がほしい青蛙はうたふ・打つ手を感じ逃げてゆく蚊の...
種田山頭火 「其中日記」
...庭の柿の幹に青蛙(あおがえる)の啼声(なきごえ)がきこえて...
徳田秋声 「あらくれ」
...」「あゝ、青蛙だね...
林芙美子 「蛙」
...青蛙はきょとんとした眼玉をして...
林芙美子 「蛙」
...まず青蛙を二匹呼びだして向き合わせに坐らせる...
久生十蘭 「だいこん」
...ママや先任参謀を青蛙だなどといっているわけではない...
久生十蘭 「だいこん」
...あたしは青蛙の喧嘩に通暁しているので...
久生十蘭 「だいこん」
...小さな青蛙が飛んだり...
火野葦平 「糞尿譚」
...溝板の割れ目から豆粒ほどの青蛙がピョコピョコ飛び出してきた...
正岡容 「小説 圓朝」
......
三好達治 「一點鐘」
...弊衣(へいい)を着し乱髪にして青蛙(あおがえる)を食う男...
柳田国男 「山の人生」
...青蛙の看護婦はオシャベリ姫が眼をさましたのをみると...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...その奥さんらしいやさしい顔をした青蛙が這入って来ました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...七伊織は、青蛙のように、小さくなって、草むらに屈(かが)みこんでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夜の美粧院に吊された青蛙の料理写真にしたらんたん...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
便利!手書き漢字入力検索