...夕方のかすかな光の中に青白い印象を清逸の眼に残して...
有島武郎 「星座」
...すこし青白い面長の顔には...
海野十三 「三人の双生児」
...ボーッと青白い光りを放ち...
海野十三 「超人間X号」
...たださえ青白い顔が...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...夜になって辺りが闇にとざされる頃から青白い海霧(ガス)が寒(さ)む寒(ざ)むと立てこむ夜中にかけて墨のような闇の海を何処(どこ)をなにしにほっつき廻るのか家人が気を揉んで注意をしても一向に聞きいれないとのこと...
大阪圭吉 「死の快走船」
...青白い線香の煙が立っているではありませんか...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...内から青白い灯が射して物の気配がしてゐた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...若さと老└┐ └────┐赤い手と青白い手をならべて――“三ドン物語”(ドンコ和尚...
種田山頭火 「松山日記」
...その美しい青白い女の丸い顔がはつきりとかれの眼の前に浮び出して来た...
田山録弥 「波の音」
...勢いのいい年若な青白い顔が認められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時三名人の放つた矢はそれぞれ夜空に青白い光芒を曳きつつ參宿と天狼星との間に消去つたと...
中島敦 「名人傳」
...満寿子さんは口から蛍の光のような青白い息をだしてだまっているので...
久生十蘭 「だいこん」
...照らし出された悲しそうな青白い顔は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...いつも青白い灰(はい)色の空であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...結核性な匂いをもつ青白い瓦斯(ガス)燈が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ダランとした青白い手――笠の首――着物の裾が――啓之助の小脇に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...青白い怒りを走らせて...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...高くつき出た頬骨の下の青白いくぼみには死の影が浮動している...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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