...青物市場で新鮮な魚を買った...
...一寸(ちよつと)梶町(かぢちやう)青物市場(あをものいちば)の方へ曲(まが)るとあすこは暗くて静かだ...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...ホテルのそばでは青物市場があってそこへ日本人の女の人が沢山青物を買い出しに行っているのをみたのであった...
上村松園 「余齢初旅」
...千住(せんじゅ)青物市場...
高浜虚子 「六百句」
...「この芋の山はどうだい!」そこは青物市場で...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...毎朝聞きつけている青物市場に往く青物を積んだ自動車なら五時比(ごろ)であった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...青物市場であまり廉(やす)かったからI君が買って来たその裾分(すそわ)けという事でした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...気をつけておくんなさいよ」問屋町の青物市場から来た青物車を避ける途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...枇杷島(びわじま)の青物市場へ青物をつけて行った一頭の馬が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「朝河岸へ行く肴屋(さかなや)でしたよ」「それから」「青物市場へ行く人と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多町の青物市場へ卸すほどの白と青との色美しき大根積上げた船が見られなくなつたとて...
正岡容 「大正東京錦絵」
...天満(てんま)の青物市場(あをものいちば)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...神田の青物市場付近なぞは随分神経をとんがらして見たが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...枕頭に集まる者は湊屋の生前の親友であった魚市場と青物市場の連中ばかりで...
夢野久作 「近世快人伝」
...その往来の左右はどこかの青物市場と見えまして...
夢野久作 「白髪小僧」
...千里一飛びという勢いで都の南の端にある青物市場へ一目散に飛び込みました...
夢野久作 「白髪小僧」
...彼はきょろきょろしながら新鮮な空気を吸いに泥溝の岸に拡っている露店の青物市場へ行くのである...
横光利一 「街の底」
...青物市場(いちば)などに見る如き土間に売品(ばいひん)を並べたる商家よ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...夕方ホテルの裏に当る青物市場(いちば)や魚市場(うをいちば)を過ぎて最も奮い市街を散歩したが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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