...あいつ、麟を改めて鱗(うろこ)とすればいい、青大将め...
泉鏡花 「薄紅梅」
...青大将の女房にはしたくないんです...
泉鏡花 「薄紅梅」
...腕(かいな)を……青大将の黒い歯が...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「まむしなら、生捕りにしますが、いまのは、青大将でした...
太宰治 「津軽」
...それは、青大将なんです...
太宰治 「母」
...青大将という眼(め)つきの凄(すご)い三十男が僕に尋ねた...
太宰治 「パンドラの匣」
...例の青大将が二三匹大人しくとぐろを巻いて...
谷崎潤一郎 「少年」
...彼はふりかえって大きな青大将(あおだいしょう)を見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼ぬしでは無いが可なり大きな他の青大将が来て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...五尺ばかりの青大将(あおだいしょう)が現われた...
中島敦 「悟浄歎異」
...何だか柔かい青大将(あおだいしょう)に身体(からだ)を絡(から)まれるような心持もした...
夏目漱石 「行人」
...ぐにゃぐにゃした例の青大将が筋違(すじかい)に頭から足の先まで巻き詰めているごとく感じた...
夏目漱石 「行人」
...けれども怒る前にまず冷たい青大将(あおだいしょう)でも握らせられたような不気味さを覚えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...股のあたりが丸く膨(ふく)れて青大将(あおだいしょう)が蛙(かえる)を飲んだような――あるいは青大将の臨月(りんげつ)と云う方がよく形容し得るかも知れん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もう青大将ほどの生地は出来た様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...群れをなして徘徊(はいかい)しおる」青大将はもたげた首を振り動かして...
本庄陸男 「石狩川」
...大きい青大将が首を籠の中に入れているのである...
森鴎外 「雁」
...非道な青大将はこの快活林(かいかつりん)の盛り場からつまみ出し...
吉川英治 「新・水滸伝」
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