...四五匹の青大将が畳のうえを這(は)いまわる...
太宰治 「玩具」
...鼠や青大将が寝床のなかにまではいって行くのであるが...
太宰治 「玩具」
...「まむしなら、生捕りにしますが、いまのは、青大将でした...
太宰治 「津軽」
...青大将という眼(め)つきの凄(すご)い三十男が僕に尋ねた...
太宰治 「パンドラの匣」
...青大将」誰(だれ)か...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ぬら/\した青大将の鱗の色と云い...
谷崎潤一郎 「少年」
...蝮はまだ一度も見かけぬが、青大将、山かゞし、地もぐりの類は沢山居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼ぬしでは無いが可なり大きな他の青大将が来て...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...正夫の手首ほどの大きさの青大将で...
豊島与志雄 「霧の中」
...ぐにゃぐにゃした例の青大将が筋違(すじかい)に頭から足の先まで巻き詰めているごとく感じた...
夏目漱石 「行人」
...股のあたりが丸く膨(ふく)れて青大将(あおだいしょう)が蛙(かえる)を飲んだような――あるいは青大将の臨月(りんげつ)と云う方がよく形容し得るかも知れん...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それなら自分が眼を瞑(つぶ)っても、後の煩(わずら)いにならないし、二人の子供達にも心配させることはあるまい――と、こう考えた」「金持は、うまい事を考えるものだな、八、こちとらじゃ、其処までは気が回らねえよ」「尼さんを還俗さして、身上に差し障りの無いお妾にしようとは考えましたね――そんなのは一緒に呑んでも、滅多に自分の財布は見せねえ」「お前なんかも、その真似をして、比丘尼(びくに)長屋から、目鼻立の良いのを一人引っこ抜く気になっちゃ困るぜ」「大丈夫ですよ、槇町河岸のは同じ剃(そ)ったのでも、青大将臭いから、つき合い切れませんよ」「ところで、それから何うしたんだ」「依右衛門、金さえ積(つ)めば、どんな無理でも通ると思って居るから豪儀(ごうぎ)でしょう、目黒の尼――通善の親許から嫁入先へ、存分な付け届けをしたから、プツリとも文句を言うものはありゃしません、が――困ったことが一つありましたよ」「何んだ」「いくら人見知りをしないと言っても、近所の手前もあるから、丸々と剃った妾をつれて来るわけには行かない、仕方が無いから百姓家の奥座敷を借りて、其処に囲(かこ)って、丸二年も待った」「気の長いことだな」「ようやく毛が四、五寸揃(そろ)ったところで、付け髷(まげ)か何んかで胡魔化(ごまか)し、宮永町の石井へ乗込んだのは去年の春」「話はそれっ切りか」平次は大きい欠伸(あくび)を一つしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上にはとぐろを巻いた青大将が温っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...就(つ)いて見ると尋常(なみ)の青大将が...
南方熊楠 「十二支考」
...綽号(あだな)を青大将というのだが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...大きな青大将である...
森鴎外 「蛇」
...その首のそばに四五尺もあるような青大将がずたずたに轢き切られているのです...
蘭郁二郎 「穴」
...そこへ得体の知れぬ青大将が心中するように寄りそっていたということや車掌の見たという男女の人影のことと...
蘭郁二郎 「穴」
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