...黒い上につややかな青みが浮く...
芥川龍之介 「偸盗」
...青みたる葡萄酒のしみを...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...14.樹々は青み...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...地平線をなす青みがかった遠い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ぼうっと青みを帯びていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...青みのある灰色で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...城春にして草青みたりと...
中里介山 「大菩薩峠」
...青みを帯びた系統で...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...やはりあの青みは炭素粒から来る色であろう...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...青みがかった灰色の眼をして...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...もつれたところもなくきれいに筋がそろったまま横に投げやりになっている髪の色に少し青みのできたのも艶(えん)な趣を添えたと見える...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その問題をとかねばならぬ決心はかえって筒井を異様な青みのある美しさをたたえさせたくらいだった...
室生犀星 「津の国人」
...一そう震えた青みを雑(まじ)えていた...
室生犀星 「みずうみ」
...かれらはいくらか青みを掻きまぜた顏つきだが...
室生犀星 「めたん子傳」
...青みを帯びた銀色にかがやいていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...うす日さす梅雨の晴間に鳴く蟲の澄みぬる聲は庭に起れり雨雲のひくくわたりて庭さきの草むら青み夏むしの鳴くなどを覺えてゐるのみである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...其処でまた急に底知れぬ淵となって青み湛えているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...はつ夏うす日さす梅雨の晴間に鳴く虫の澄みぬる声は庭に起れり雨雲のけふの低きに庭さきの草むら青み夏虫ぞ鳴く真白くぞ夏萩咲きぬさみだれのいまだ降るべき庭のしめりにコスモスの茂りなびかひ伸ぶ見れば花は咲かずもよしとしおもふいま咲くは色香深かる草花のいのちみじかき夏草の花朝夕につちかふ土の黒み来て鳳仙花のはな散りそめにけり伊豆紀行二月九日...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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