...青みたる葡萄酒のしみを...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...青みがかった銀色に...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...地平線をなす青みがかった遠い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その青みの勝った葉とその花は――特にそれが水に映ったすがたは――海緑色の水と何ともいえない調和を示す...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...門跡様の白い青みがかった(きれい)なお手がかかっておりました...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...優(やさ)しく青みわたっているが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...青みがかった眼縁のためにいっそう影深く見えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空青み、カナ/\/\とセミ鳴き出づる頃ねる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...海がその深みを加へれば加へるほどその青みを増すやうに...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...銀いろにちらちら光る大気の青みの下には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...青みどろが浮いていた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もつと鋭い青みのある星のかげとともに...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...何物もまじらない青みのある土だけが...
室生犀星 「生涯の垣根」
...樹の青みが深くなると...
室生犀星 「童子」
...その廃園にある青みどろの水の中に...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...体じゅうが青み掛かって白い...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...青みどろが静に水面の油を舐(な)めていた...
横光利一 「上海」
...秋づきしもののけはひにひとのいふ土用なかばの風は吹くなりうす青みさしわたりたる土用明けの日ざしは深し窓下の草に園の花つぎつぎに秋に咲き移るこのごろの日の靜けかりけり畑なかの小路を行くとゆくりなく見つつかなしき天の河かもうるほふとおもへる衣(きぬ)の裾かけてほこりはあがる月夜の路に野末なる三島の町のあげ花火月夜のそらに散りて消ゆなり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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