...曖昧と云えば浪の向うも靄(もや)のおりているせいか...
芥川龍之介 「不思議な島」
...低い空の靄の中に...
池谷信三郎 「橋」
...雪解けの靄(もや)に七色の虹を反射させていた...
池谷信三郎 「橋」
...この寒気と靄とを合せて考えると...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その代り暖い日のありかがよく解る靄の中でそこだけ空が黄色くなつて居る親切な日は出たがつて居るのが實によく分る...
千家元麿 「自分は見た」
...戻り来て瀬戸の夏海絵の如し六月十一日 朝六時甲板に立出で楠窓と共に朝靄(あさもや)深く罩(こ)めたる郷里松山近くの島山を指さし語る...
高浜虚子 「五百五十句」
...銀色(ぎんいろ)の靄(もや)が...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...銀色の靄(もや)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朝靄が地面に低く匐い流れて...
豊島与志雄 「土地」
...頭が靄(もや)のうちに包まれていたので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの靄を含んだ柔らかい空気が顫へだす...
原民喜 「魔のひととき」
...靄(もや)が眼にかかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...今日はやや靄(もや)が深い...
山川方夫 「一人ぼっちのプレゼント」
...二十六年の来し方が夜明け前の朝靄に包まれていたとすれば...
山本周五郎 「菊屋敷」
...不審の靄(もや)につつまれてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...華やかにひらいた脣(くちびる)から吐き出すレイマンの匂いで部屋中にエロテイィクな緑色の靄(もや)をつくりながら...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
...靄の中で巨大な鳥が怖がってギャーギャー鳴く動きが我々の足音を消し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...わたしのはかない靄(もや)を……...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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