...電蓄がこわれていないかと心配した...
海野十三 「火星探険」
...そして電蓄の増幅器のつまみをひねって...
海野十三 「火星探険」
...くらの机の下に電蓄(でんちく)がかくしてある...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...わかりましたか」表のほうで電蓄が音楽をやっているので...
江戸川乱歩 「影男」
...全体の会話が電蓄に消されてもいたけれど...
江戸川乱歩 「影男」
...立ち並ぶ劇場、映画館、飲食店、織るがごとき雑沓、露天商人の叫び声、電蓄の騒音、子供の泣き声、数万の靴と下駄とのかなでる交響楽、蹴立てる砂ぼこり...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...買ひたての電蓄、マホガニー張りの洋箪笥、登山靴、ピッケル、それから大切なライカがあつた、等々、走馬灯のやうにくるくると浮んでみえる...
高田保 「恋文」
...私に電蓄をかけて――父親が拵(こしら)えたとかいう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...電蓄で雑音のないモーツァルトを聞いたりしばらく清談に時を過ごした...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この電蓄は使えますでしょうな」「え...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...電蓄が大きらいで「あんな...
野村胡堂 「胡堂百話」
...電蓄も自分で組み立ててレコードをあつめる事が趣味だと宿の女中が話してゐた...
林芙美子 「浮雲」
...手製だと云ふ電蓄に...
林芙美子 「浮雲」
...「サト子なの?」右手の壁ぎわに、三面鏡や、電蓄や、レコードの箱や、雑多なものをかた寄せ、その反対側に、夜卓(やたく)とフロア・スタンドをひきつけ、いぜんお祖父さんのものだった、バカでかいベッドのうえで、叔母がむこう向きになって寝ていた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...座敷に電蓄を運ばせた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...「買い物競争」には場内の電蓄から笠置シヅ子の「買物ブギ」のおっさんおっさんこれなんぼ――の唄が軽快に流れてきたのも...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...客呼びのメガホーンや電蓄の喚(わめ)きなど...
吉川英治 「随筆 新平家」
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