...露顕(ろけん)することになつた...
芥川龍之介 「日本の女」
...下枝一たび世に出(いで)なば悪事の露顕は瞬く間と...
泉鏡花 「活人形」
...一度ことが露顕に及んでからは...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...奴の悪事の露顕(ろけん)しなかった理由だよ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何(な)んでもこれは町(まち)に重大(じゅうだい)な犯罪(はんざい)が露顕(あら)われたのでそれを至急(しきゅう)報告(ほうこく)するのであろうなどと極(き)めて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...未然に露顕して鎌倉中が大騒動になつたといふ事件がございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...実は関白殿の御謀叛が露顕いたし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...関白殿の御謀叛は幸い露顕に及んだとは云え...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...裏面に潜んでいる耻ずかしい動機が露顕することを考えたら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...露顕して長野の監獄に捕へらるゝ迄其間の行為は...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...それでとうとう露顕したのも因縁だろう」平次はそう言いながらガラッ八を促して家路に向いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またその一部分だけが露顕することをよく知っていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いよ/\露顕(ろけん)すれば唯(ただ)原書を返したばかりでは済まぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...たった今カエサルの中に露顕したもう一つの不徳〔肉欲〕と非常に近い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...君なんか連れてったらおれの悪事が露顕するからいやだ...
横光利一 「旅愁」
...「血詔の秘事(ひじ)露顕(ろけん)して董国舅(とうこっきゅう)以下のあえないご最期...
吉川英治 「三国志」
...露顕(ろけん)によって齟齬(そご)してしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし万が一にも露顕(ろけん)した時には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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