...自分は山谷(さんや)の露路(ろじ)の奥に...
芥川龍之介 「魚河岸」
...……8シイカは川岸へ出るいつもの露路の坂を...
池谷信三郎 「橋」
...入谷(いりや)の汚い露路の中にある屑屋の家なんです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...なにに当るんです」「馬鹿!」露路を二三度...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...デパートの東北の露路(ろじ)のアスファルトの上へです...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...きみの花顔、世界の巷ちまた、露路の奥々、あつき涙とともに、撒き散らさむ...
太宰治 「HUMAN LOST」
......
谷譲次 「踊る地平線」
...黄昏時の露路を入ると...
直木三十五 「南国太平記」
...晴れた日には行く事のない場末の貧しい町や露路裏や遊廓なぞに却て散歩の足を向ける...
永井荷風 「花より雨に」
...大溝(おおどぶ)が邪魔をして通り抜けられない露路奥(ろじおく)になっていたので...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...露路のつきあたりは清元でこれは男の師匠でしてね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...道玄坂の漬物屋の露路口に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...湿気と樹木の多い日蔭の露路にこの下宿屋の玄関はあつて...
原民喜 「災厄の日」
...※(ぬ)け裏(うら)の露路(ろぢ)にかゞむも有(あ)るべし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...裏口から露路へ出られるようになっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...わたしは露路に立つて...
牧野信一 「岬の春霞」
...そして不意に露路を飛出してきたあの時の彼女の慌て方...
松本泰 「日蔭の街」
...河へ飛び込むか再び路へ出て向う側の露路へ逃げ込むかのどちらかだった...
横光利一 「上海」
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