...ついには露命をつなぐことさえ容易でなくなる...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...以てあやうく露命をつなぐを得ているという身の上に違いないのであるから...
太宰治 「親友交歓」
...露命をつなぐ――それで私はけつかうだ...
種田山頭火 「其中日記」
...東京にてはいよ/\米の配給なくなり粗惡なるパンにて人民露命をつなぐやうになりしとの噂あり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...蓄音機の代理をする教師が露命をつなぐ月々幾片(いくへん)の紙幣は...
夏目漱石 「野分」
...飴玉と板昆布(いたこんぶ)で露命をつなぐ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...人々はただ露命をつなぐだけのものを得んがために働くこととなり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...とうとう沓売りや蓆織りを生業(なりわい)としてからくも露命をつなぐまでに落ちぶれ果てていたのであった...
吉川英治 「三国志」
...ただ露命をつなぐに足りる程度に胃の腑(ふ)をしのいで来たに過ぎまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分たちの露命をつなぐ...
吉川英治 「平の将門」
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