...袍についてゐる宝石が霰のやうな音を立てて...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...戸外ではさらさらと音を立てて霰(あられ)まじりの雪が降りつづけている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...俯いたお利代の膝に龍鍾(はらはら)と霰(あられ)の様な涙が落ちる...
石川啄木 「鳥影」
...降積(ふりつも)る霰(あられ)も...
泉鏡花 「霰ふる」
...いくら雨霰(あめあられ)と飛んでゆく機関銃の弾丸(たま)を喰(く)らわせてもビクとも手応(てごた)えがないのに呆(あき)れてしまって...
海野十三 「崩れる鬼影」
...ヘリウム原子弾を雨霰(あめあられ)のようにとばせて...
海野十三 「地球要塞」
...たちまち急霰の拍手だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...鶏肋抄□霰、鉢の子にも(改作)□山へ空へ摩訶般若波羅密多心経(再録)□旅の法衣は吹きまくる風にまかす(〃)雪中行乞□雪の法衣の重うなる(〃)□このいたゞきのしぐれにたゝずむ(〃)□ふりかへる山はぐ(マヽ)れて(〃)――――□水は澄みわたるいもりいもりをいだき□住みなれて筧あふれる鶏肋集(追加)□青草に寝ころべば青空がある□人の子竹の子ぐいぐい伸びろ(酒壺洞君第二世出生)六月一日 川棚、中村屋(三五・中)曇、だん/\晴れて一きれの雲もない青空となつた、照りすぎる、あんまり明るいとさへ感じた、七時出立、黒井行乞、三里歩いて川棚温泉へ戻り着いたのは二時頃だつたらうか、木下旅館へいつたら、息子さんの婚礼で混雑してゐるので、此宿に泊る、屋号は中村屋(先日、行乞の時に覚えた)安宿であることに間違はないが、私には良すぎるとさへ思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...霰弾(さんだん)をもって敵の弱点を圧倒し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かくして一同は霰弾(さんだん)を待った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その霰弾を嘲笑(あざわら)つてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...霰まじりの雪が降りだした...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...外記の命令で榴霰弾の扱い方を実習した...
久生十蘭 「ひどい煙」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...霰(あられ)が降った...
山本周五郎 「青べか日記」
...雨か霰(あられ)のように馬車に浴びせ...
夢野久作 「白髪小僧」
...具足(ぐそく)の音を霰(あられ)のようにさせ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...最初はほんとに時雨か霰かと思った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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