...向うから雨霰(あめあられ)と大砲や小銃を撃って来る中を...
石川欣一 「比島投降記」
...降積(ふりつも)る霰(あられ)も...
泉鏡花 「霰ふる」
...霰が降りだしたぞ」と呟きをのこして便所へ立った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...笹葉(ささは)に うつや霰の九...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...小銃と霰弾(さんだん)とはこもごも発射された...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...シモン王は兵隊たちに命令して新しい銃や大砲を雨霰(あめあられ)のように打ちかけて...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...霰のことは次の章に詳しく述べることにしてここには触れない...
中谷宇吉郎 「雪」
...霰(あられ)ふる木枯(こがらし)の夜を織り明せば...
夏目漱石 「薤露行」
...霰小紋(あられこもん)の裃(かみしも)を着て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大島が雪積み伊豆に霰降り涙の氷る未曾有の天気作者には 大昔夏に雪降る日記など読みて都を楽しめり我 といふ歌があり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...黄金の片々(ひらひら)を彼等の頭上に霰と降らすのであつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...武士(もののふ)の矢並(やなみ)つくろふ小手の上に霰(あられ)たばしる那須の篠原(しのはら)という歌は万口(ばんこう)一斉(いっせい)に歎賞(たんしょう)するように聞き候えば今更(いまさら)取りいでていわでものことながらなお御気(おき)のつかれざることもやと存(ぞんじ)候まま一応申上(もうしあげ)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...籾(もみ)は夕立か霰(あられ)のように...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...これは雨霰(あめあられ)と感じられたのはさけ難いことであった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...的として冰霰のやうに...
三好達治 「間花集」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...「大蝶」の旦那の射(う)った猟銃の霰弾(さんだん)が彼のふくら脛(はぎ)に当ったのだという...
山本周五郎 「青べか物語」
...矢は急霰(きゅうさん)のように追ったが...
吉川英治 「三国志」
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