...次に國の狹霧の神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...霧濃(こゆ)し姫向日葵(ひめひまわり)のそよぎをり投げ棄(す)てしマツチの火らし霧濃し火虫(ひむし)さへ燈下親しむべくなりぬ八月十六日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...朝鮮海の雲や霧が...
田山録弥 「町」
...それらの激越な事変は戦陣の雲霧のごとくナポレオンの眼前を過ぎ去ったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...霧の夜空は 高くて黒い...
中原中也 「在りし日の歌」
...すなわち霧粒である...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...こういう霧粒だけで出来た着氷の外に...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...この場合は柱の前面にある霧粒のうちの何割かが...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...その数値は霧粒の大きさ...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...その霧の足柄山を包んだ日にその中でほととぎすがしきりに啼き出した...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...もし霧でなくて火焔であつたらどんなものだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「霧深きあしたの原の女郎花心をよせて見る人ぞ見るだれでも見られるわけではありませんから」などと薫も言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜中の霧に湿ったお召し物から立つ香はたとえようもなく感じのいいものであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その霧がこの上もなく大きいので...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...いつまでも狭霧(さぎり)の霽(は)れぬ朝で...
山本周五郎 「菊屋敷」
...谷間から煙のように流れて来た夜霧の中を揺れていった...
横光利一 「日輪」
...霧は深し、未明の天地...
吉川英治 「上杉謙信」
...雲霧は踉(よろ)めいた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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