...予期した霞ヶ浦の海軍航空隊に属する空軍は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...春山の霞壯夫と對立する...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ただ「春風」とか「春の月」とかいう春という字のくっついているのにさらに春季の季題である「霞(かすみ)」「氷解」「燕」「桜の花」「種蒔(たねまき)」「長閑(のどか)」などをあわせ用うることは重複した感じを与えることになるからこれを忌むのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...霞(かすみ)のような女を見つけたに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...木戸へは雲霞の如く突っかけますが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...うらうらと心が霞んできて...
久生十蘭 「雲の小径」
...真名古は霞門から日比谷公園の中へ入って行く...
久生十蘭 「魔都」
...連歌師がその力を尽したるは主として霞(かすみ)...
正岡子規 「古池の句の弁」
...夢のように霞(かす)ませたりしてはいけないのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...山風に霞(かすみ)吹き解く声はあれど隔てて見ゆる遠(をち)の白波漢字のくずし字が美しく書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一つが他を誘う雲霞のような進出...
百田宗治 「騒擾の上に」
...霞亭渉筆は其一である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霞亭は再び北して越後に入つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...往路には霞亭が「楓葉為塵梅未開...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...舟で燃す火がぼっと霞(かす)んで...
山本周五郎 「寒橋」
...雲を霞(かすみ)と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...これはまた思ひもかけぬ富士の高嶺が獨り寂然(じやくねん)として霞の上に輝いてゐたのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...「春の日の霞める時に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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