...霞(かすみ)がくれの鼻唄(はなうた)で...
泉鏡太郎 「一席話」
...……霞の滝、かくれ沼、浮城(うきしろ)、もの語(がたり)を聞くのと違って、現在、誰の目にも視(なが)めらるる...
泉鏡花 「瓜の涙」
...一面にたたえた水をへだてて、対岸に霞沢岳、左手に岩ばかりの穂高の頭が雲の中に出ている...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...十六島とは、霞ヶ浦を西にし、浪逆浦を東にし、大利根を南にし、北利根を北にせる、一帶幾萬頃の平地にて、水路縱横に通ず...
大町桂月 「鹿島詣」
...さながら薄化粧を施したやうに緑の上を白く霞に包まれてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...「八重だつ雲に世をへだて過しゝ月日いかなりし横雲わかるしのゝめにきくは雲雀の春の歌霞む川邊の夕暮に訪ふは菫の花の床...
土井晩翠 「天地有情」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...手足のみずかきは春の霞のように薄桃色に透けていた...
久生十蘭 「海豹島」
...朝霞をつかまえては嘆きに嘆いた...
久生十蘭 「無月物語」
...起伏する駿州の丘陵が薄い霞の中から...
平出修 「計画」
...この蓮花池は本(も)とドブ溜だつたが、雨夜忽ち蓮花が生じ香を放ち、又、其葉や莖を風が吹く聲を聞たと云ので、決して花が開く音を指たでなく、集成同卷に、青州府志、蓮花池在二玉交里中一、莽蕩無レ際、青萍環覆、紅碧交加、蓮蕊爭レ勝、爛漫如レ霞、然乍有乍沒、兆二沂之盛衰一、或疑三其有二靈氣一云と云ると等しく云はゞ蓮の幽靈だ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...わたくしは多く霞亭の詩歌文章を読まない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霞亭が既に井上氏を納(い)れてゐたことは確である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霞亭は「四書集註...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霞亭は庚午の夏より冬に至るまで...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...霞亭の居る所の草堂を幽篁書屋(いうくわうしよをく)と云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鞍馬をめぐる山々の霞(かすみ)は仄紅(ほのあか)い...
吉川英治 「源頼朝」
...霞沢岳などにはかなりの数が棲んでいるだろう...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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