...山々が霜枯れの寂しい景色を見せた...
...この地方では霜枯れになるまで農作物を栽培する...
...冬の霜枯れは、春になると草花がいっせいに咲く...
...霜枯れ地帯では、牧草が育ちにくい...
...今年の冬は例年に比べて霜枯れが少ないようだ...
...霜枯れて地に伏した里芋の広葉や...
石川啄木 「葬列」
...霜枯時(しもがれどき)だ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...霜枯(しもがれ)は幾基米突(いくきろめえとる)に亘る鬱憂を逞しうして人(ひと)つ子(こ)ひとり通らない街道(かいだう)の電線を腐蝕してゐる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...二本三銭の梅が咲きはじめた・明日はお正月の数の子まで貰つた・ぐるりとまはつてまたひとりになる霜枯れの菊の枯れざま・霜の大地へコマぶつつける洟垂息子の独馬(マヽ)は強いな降つてきたのは煤だつた畠の葉ぼたんのよう売れてさみしくなる夕ざれは豆腐屋の笛もなつかしく十二月卅一日曇つて寒い...
種田山頭火 「行乞記」
...猪苗代(いなわしろ)湖畔(こはん)の霜枯れを圧する磐梯山(ばんだいさん)のすさまじき雪の姿を仰ぎつつ郡山(こおりやま)へ...
寺田寅彦 「柿の種」
...眼は今汽車の下りつゝある霜枯(しもがれ)の萱山(かややま)から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...弱い、晩秋の陽に、黄色く霜枯れた、かややすすきが土手を一面に彩(いろど)って、山のくろまで続いていた...
徳永直 「あまり者」
...または半ば霜枯れた野の草葉に至るまで...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...ジャン・ヴァルジャンは全く荒涼たる霜枯れ色の曠野(こうや)の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしは霜枯れした草の間にも何やら小さな花をつけた雜草があるのを見つけて...
永井荷風 「畦道」
...露むすぶ庭の荻原霜枯れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...冬の霜枯の山川はまことにローマ宮殿に古きゴブランの壁掛のくすんだ渋い美しさにも比ぶべくか...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...行手の霜枯れた畑の彼方には斑らな雪を戴いた山々が...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...見ばえのせぬ吾木香(われもこう)などという香のあるものを霜枯れのころまでもお愛し続けになるような風流をしておいでになるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この前供えておいたお花が霜枯れして花活けの竹筒に凍てついてしまって仲々とれない...
矢田津世子 「神楽坂」
...何しろこの霜枯れだ...
吉川英治 「親鸞」
...いつも柳橋の霜枯れで...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??