...それが霙になった...
石川欣一 「可愛い山」
...そのうちに霙(みぞれ)が降りつゞき...
相馬泰三 「夢」
...二月十四日晴、時々霙...
種田山頭火 「其中日記」
...何だか霙になりさうである...
種田山頭火 「其中日記」
...雨に交って霙(みぞれ)が降った...
田山花袋 「田舎教師」
...いまに霙(みぞれ)でも降ってきそうな空模様であった...
徳永直 「冬枯れ」
...第五月すなわち十二月に入ると霙(みぞれ)が降り...
永井隆 「長崎の鐘」
...一般に水蒸気の凝縮によって大気中から降下するものには雨、雪、霙(みぞれ)、霰(あられ)、雹(ひょう)など沢山の種類があり、それらの生成機構はそれぞれ異った性質を持っているのであるが、霙や霰のことについては後に改めて触れることとする...
中谷宇吉郎 「雪」
...浜の小砂利の数ほど打てどそもじ見たさに竹で目を衝いたびんびん棉打て畑の茨にとろとろ日が照る山越唄おらも十六七八は同じ問屋の駅路になんぼ恥かしのう殿ご花のやうだと褒られた殿の姿は駅路のそんじさごろも花だわいちらりちらりもめづらしき笠に霙(みぞれ)が降つて来た山は時雨(しぐれ)だのう殿ご萱(かや)の枯穂が動くわい今朝(けさ)も田甫(たんぼ)の田の中に鴨が三疋鳴いてゐた...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...お前の「大変」が降るようじゃ」「霙(みぞれ)と間違えちゃいけません――兎も角...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...暁外は霙でも降つてゐるといふのだらうか...
原民喜 「ある時刻」
...禅院のそとの高松水色に霙けぶりて海遠く鳴る禅院は鎌倉の円覚寺を斥し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...霙の中を蛇の目の後について...
水野仙子 「四十餘日」
...霙から雨になつてなほ降つてゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...十一月になると雪や霙(みぞれ)の日が多くなって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...十一月終りは冷たき霙となる...
室生犀星 「抒情小曲集」
...霙となりて永き冬に入れば漸て霰となり...
室生犀星 「抒情小曲集」
...もう金峰の上には霙(みぞれ)が来るッていうぜ...
吉川英治 「江戸三国志」
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