...鬼の霍乱(かくらん)というわけで...
太宰治 「パンドラの匣」
...前者の「秋の空尾の上(え)の杉(すぎ)に離れたり」「息吹きかえす霍乱(かくらん)の針」「顔に物着てうたたねの月」「いさ心跡なき金のつかい道」等にはなんらか晴れやかに明るいホルンか何かの調子があるに対して「つたい道には丸太ころばす」「足軽の子守(こもり)している八つ下がり」その他には少なくも調子の上でどことなく重く濁ったオボーか何かの音色がこもっている...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私の三つの時の七月に母は霍乱(かくらん)で死んだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...霍山の頂を極めよ...
中島敦 「名人傳」
...大将軍衛青(えいせい)・嫖騎(ひょうき)将軍霍去病(かくきょへい)の武略によって一時漠南(ばくなん)に王庭なしといわれた元狩(げんしゅ)以後元鼎(げんてい)へかけての数年を除いては...
中島敦 「李陵」
...遺詔(いじょう)によって侍中奉車都尉(じちゅうほうしゃとい)霍光(かくこう)が大司馬(だいしば)大将軍として政(まつりごと)を輔(たす)けることになった...
中島敦 「李陵」
...霍光はもと、李陵と親しかったし、左将軍となった上官桀(じょうかんけつ)もまた陵の故人であった...
中島敦 「李陵」
...霍子孟(かくしもう)と上官少叔(じょうかんしょうしゅく)からよろしくとのことであったと...
中島敦 「李陵」
...「お前の智惠ぢやあるまい」「霍亂(かくらん)になる菓子を捨る位の智惠はあるよ」「よし/\...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お前の智恵じゃあるまい」「霍乱(かくらん)になる菓子を捨てるくらいの智恵はあるよ」「よしよし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...霍亂(かくらん)とやらで亡くなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霍亂(かくらん)とやらで亡くなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霍亂とよく似てゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辻斬と霍亂(くわくらん)は大嫌ひで」八五郎は肩を縮めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母親が霍乱(かくらん)で夜明(よあけ)まで持つまいと申すことでござります...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...霍峻(かくしゅん)...
吉川英治 「三国志」
...これが癪(しゃく)の病とか霍乱(かくらん)とかいう話なら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...霍乱(かくらん)をおこして暴れくるう馬のいななき...
吉川英治 「宮本武蔵」
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