...ぶるぶると震う指を...
泉鏡花 「歌行燈」
...三国志流にいえば旌旗(せいき)林の如く風に飜って喊声(かんせい)天地に震うというような凄(すさ)まじい勢いだった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そして爆撃に震う舗道(ほどう)のうえを全速力でもって...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...ついに大地震う「そんなことは...
海野十三 「第五氷河期」
...震う荒れた手で懐をまさぐりながら立っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...うち震うもろい理想を心にいだく若い娘は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...黒い木立ちのかなたうち震う丘の頂には曙(あけぼの)の色が白んでくる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おぼろなるうち震う上衣にくるまって直立し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...思っただけでも五体が震う...
永井隆 「この子を残して」
...刀の寝刃を合せる時には大概の勇士でも手が震うものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは貴賤、大小、老幼、賢愚と等しく交わり、その態度は嫺雅(かんが)優美なりというもおろか、愛情はその目より輝き、その唇に震う...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...『五雑俎』巻九に虎地に拠りて一たび吼ゆれば屋瓦皆震う...
南方熊楠 「十二支考」
...いまだ百歩に至らざるに伏して(ほ)ゆれば声山谷に震う...
南方熊楠 「十二支考」
...身も震うような新鮮な意気と熱情とを以て人として生き抜こう為に...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...「ナヰフル」の「フル」が「震う」の意味であることは...
武者金吉 「地震なまず」
...只方々の戸がことこと震うように鳴るばかりで...
森鴎外 「心中」
...彼は、泡をふき、うめき、かつ打ち震う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乾坤(けんこん)も震う一大殺戮戦(さつりくせん)を果たそうとするものだった...
吉川英治 「上杉謙信」
便利!手書き漢字入力検索