...背中一面時ならぬ雹の御見舞を受けた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...大粒な雹のやうにばらばらつと頭の上に落ちかかつて来た...
薄田泣菫 「独楽園」
...しかし、降雹がなくとも、狂風にあおられた街頭の雑品が飛んで来てぶつかれば結果は同様である...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...稀有の降雹(こうひょう)の一粒の目方が八匁五分六厘と数字が出ている...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...そして雹(ひょう)がふったり雷が鳴ったりします...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...雹(ひょう)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雹(ひょう)を撒(ま)いたり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...豆粒のような雹が降ってきて...
豊島与志雄 「同胞」
...雹(ひょう)の降るような音を立てて七つの馬車の上に浴びせられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...テントの厚い布にあたる雹の音がはげしく鳴った...
中島敦 「虎狩」
...雹は十分ばかりで止んだ...
中島敦 「虎狩」
...雹は非常に恐しいもので...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...また雹(ひょう)を降らすのである...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...でたらめの雹(ひょう)のようである...
夏目漱石 「三四郎」
...ペルシアの穀作はまた、降雹、旱魃、及び蝗その他の虫害によって駄目になることが非常に多いが、このことはおそらく、むしろ土壌の耕作に資本を用いることを妨げる傾向があるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...能く雹(ひょう)を吐き雨を祈るべし...
南方熊楠 「十二支考」
...今度のように地の底までも通るような荒い雹(ひょう)が降ったり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ゆうべの夜半の春雷と雹の音も...
吉川英治 「紅梅の客」
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