...それゆえに気温が絶対零度から二八九度まで昇るためには二八・九キロメートルの高さから落ちるとしなければならない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この大名は今や零落して家財を売らねばならず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...たとえ零細な金でも無駄な支出はしません...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...『一代女』に見るやうな零落とか悲哀とかは描てない...
田山録弥 「西鶴小論」
...零露の文は繁くして...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...零下五度や十度くらいの低温ならば...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...氷は零下十度くらいの寒さだとさらさらしているが、零度近く、例えば零下二度とか三度とかいう温度になると、少しくっつく性質が出てくる...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...零下一五度乃至(ないし)一七度近くまでは...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...また朝の八時零分から始る仕事場で...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...もちろん零度以下にあるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...探偵だかよほど下等なものに零落したような感じで...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...零落した昔しの養い親を引き取って死水(しにみず)を取って遣る事も出来たろう」黙ってこう考えた健三の腹の中は誰も知る者がなかった...
夏目漱石 「道草」
......
仁科芳雄 「國際學術會議への旅」
...(去る)作蔵 (酒樽を再び担ぎかける)零落して的もなく流浪する徳之助(二十四...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...零点(ヌル)!」と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...夜明け前に摂氏零下一八度に下がりそうだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...「九千七百零七号...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...新藤五は皆様の御鑑定の行止まりなんで……ヘエ」「零点(イヤ)なのかい……ウーム...
夢野久作 「白くれない」
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