...さういふ断簡零墨(だんかんれいぼく)を近代語に訳したものを見ると...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...蓋し夜來の零露、曉寒に逢うて氷れるもの、土俗呼んで、『しが』とは云ふなり...
大町桂月 「春の筑波山」
...まださうまで零落れてしまつたわけではないぞ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...「斯んな妙な下宿屋つてありやあしないわ」と不平を零(こぼ)した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...辛苦を經つつ飄零の果にロドスにたどり來ぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...且つ一部分の零碎な批評の外に...
内藤湖南 「支那目録學」
...例えば零下十五度の氷粒と零下三十度の氷とが触れ合うと...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...零下二十度の尾根で雪の中に寝るのも平気らしかった...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...冬中気温は普通零下十度以下で...
中谷宇吉郎 「雪の化石1」
...涙(なみだ)を零(こぼ)して悲(かな)しがつた...
夏目漱石 「それから」
...三年も前にすっかり零落し果ててしまった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...ほとんどが午前零時...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...零下十度の寒風の吹きすさぶさなかに胸まで入って渡り...
久生十蘭 「新西遊記」
...又反対に濃い霧が来た時は雨になつてばらばら零れることもある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...予定はたしか午前零時から五時までだった...
山川方夫 「愛のごとく」
...溢れ出したものは遅く上って来た半欠(か)けの月と零下二十度近い...
夢野久作 「戦場」
...零を発見したのは印度人ですが...
横光利一 「旅愁」
...毛が一筋も零(こぼ)れないのも道理である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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