...今や實にただこの零細なる一篇の陳辯書あるのみである...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...たとえ零細な金でも無駄な支出はしません...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...縦(よ)し俳句に於て思うままに望を遂げたりともそは余の大望の殆ど無窮大なるに比して僅かに零(ゼロ)を値するのみ...
高浜虚子 「子規居士と余」
...家が零落しましたが...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...荷電導体内部における電場の零なる事からクーロンの方則の厳密な事を証するが常であるが...
寺田寅彦 「方則について」
...意味は存在ではないから宇宙的時間の上では零であり...
戸坂潤 「科学論」
...どんなのも」「つまり全くの零(ゼロ)か...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...充分零度以下になっているから...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...ずっと零下十度以下になっているので...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの冬」
...最低零下四十一度まで下ったということである...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...その詳しい説明を希望される方は『零の発見』を読まれるのが...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...は零度から上昇させてもその上げ方が緩(ゆるや)かならば差支えなかった...
中谷宇吉郎 「雪」
...すなわち接触面積はほとんど零(ゼロ)といっていい...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...零落の極に達した人の親切とは...
夏目漱石 「それから」
...老いて零落した彼にとっての...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...涙をはらはらと零(こぼ)した...
広津柳浪 「今戸心中」
...」「第一その科目が零点であつたことを今もつて不思議に思つてゐるだらう――あいつは...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...血が零(こぼ)れて行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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