...そのうえ三時にはもうぼうっとした朝の気が雨といっしょに青っぽく漂いわたって...
谷譲次 「踊る地平線」
...お遊さんのぼうっとした...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それらのすべてを幻燈の絵のようにぼうっとした線で縁取っていて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ぼうっとした緑色の火花が二つ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...しかし暑い盛りに軽い仕事をして頭のぼうっとした時の快感がちょうどこの陶然たる微酔の感と同様なものではないかと思われる...
寺田寅彦 「備忘録」
...どこかぼうっとしたまま通りへ出てしまったんです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...ぼうっとした中に...
豊島与志雄 「裸木」
...此ぼうっとした印象が...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...例のごとくなんだかぼうっとしたように微笑しながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...もう渦に入ったと思ひながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうこゝへ来てゐたのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...それからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...そのとき俄(にわ)かに大きな音がして私たちは水に落ちもう渦(うず)に入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ぼうっとしたところに私は何だか大変清純なものがあるように思われた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ぼうっとした心持で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしはぼうっとした...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その視覚は甚だぼうっとした・弱い・力のないもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだぼうっとした夢のうちにあって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ぼうっとした顔つきだった...
山本周五郎 「桑の木物語」
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