...春光嬉々として空に一点の雲翳(うんえい)なき意外の好天気と相成...
石川啄木 「渋民村より」
...何の雲翳(うんえい)もなく...
高浜虚子 「子規居士と余」
...雲翳(うんえい)仰ぐべきこと難し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日暮風歇みて一天雲翳なし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...秋晴の空雲翳なし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...起きて見ると思ひの外で空には一片の雲翳も無い...
長塚節 「才丸行き」
...外を見ると明るい空は青く澄んで一片の雲翳もない...
長塚節 「佐渡が島」
...大戸(おほど)の鍵(かぎ)を外(そと)から掛(か)けて三人(にん)が庭(には)に立(た)つた時(とき)月(つき)は雲翳(うんえい)を遠(とほ)ざかつて靜(しづ)かに(かき)の木(き)の上(うへ)に懸(かゝ)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...善意と友情によりて碧空(ひきくう)一点の雲翳(うんえい)を止めざる所まで昇るを要する...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
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