...何(なに)を申(もう)しましても女(おんな)の細腕(ほそうで)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...やがて彼女の細腕では持ちきれない時が来た...
徳田秋声 「縮図」
...夜の帰宅時間は定まらないし──こんな夫の世話をよくも妻はあの細腕でなしとげたものであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お婆さんの細腕で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ベートーヴェンの細腕に...
野村胡堂 「楽聖物語」
...細腕を取つて引退け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細腕を取って引退(ひきの)け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「いいよ」「長吉でなく、辰蔵でないとすると、下手人はやっぱりお勢ですか、親分」「お勢は一番怪しくないよ、――と言うのは、あのたの字が偽筆で、その上、お春とお勢が仲のよかった事も解ったし、第一娘の細腕で、笠の緒で人一人殺せるわけもなく、死体を聖堂裏からお茶の水の崖まで引摺って行けるわけもない」「すると――」「解らないな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若旦那育ちの細腕で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっともこの殺しは最初から女の細腕ではあるまいと思ったよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに女の細腕では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつはお近さんの細腕では出來ないことだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘一人の細腕では容易に討てないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...空にひろげた細腕にはあらゆる恐怖とあらゆる悲愁の情が刻まれるとも見えた...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...長い細腕で太った体をねじる有様は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...女の細腕をつかみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...五歳の私の細腕では...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...母親一人の細腕の家計を助けているというちょッと感心なところもある少年だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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