...雲井桜の娘である...
泉鏡花 「瓜の涙」
...自分で名乗るところでは雲井竜雄だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲井なにがしの応答には...
中里介山 「大菩薩峠」
...四十八歳では短命の方ですが――自己の生命を不朽に残して、形態の英雄秀吉よりも一足お先へ行ってしまったところが、痛快ではないか」二十五主人も、雲井なにがしも、話の内容の興味よりは、意気に乗じて語る白雲の、豪快な気焔に興を催している...
中里介山 「大菩薩峠」
...同行の奇士雲井なにがしとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...後山の雲井ガ原で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...原田雲井の方から...
火野葦平 「花と龍」
...……原田雲井君にやってしもうたよ...
火野葦平 「花と龍」
...にわかに雲井の雁を迎えることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲井の雁は祖母の宮のお歎(なげ)きの原因に自分の恋愛問題がなっているのであると思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲井の雁も近ごろになってことさら父が愁色を見せることを知って恥ずかしく思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大臣はそうした噂の耳にはいったことを雲井の雁にそっと告げた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...長い年月の間純情をもって雲井の雁を思っていた宰相中将の心が通じたのか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一方で雲井の雁夫人の苦悶(くもん)は深まるばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君がため折れるかざしは紫の雲に劣らぬ花のけしきか世の常の色とも見えず雲井まで立ちのぼりける藤波の花あとのは腹をたてていた大納言の歌らしく思われる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ヒーロー始め細巻サンライスなど二十四、五年頃は村井全盛、同時に口付煙草も岩谷の青天狗、金天狗、千葉の菊世界、紙巻の雲井、いずれも二十本五銭の競争、こうした巻煙草全盛の余波、二十九年に村井が売り出した両切ヴァジンの宣伝福引、何事か癪にさわって室町の同店へ群衆殺到、ぶち壊しの大活劇で店はメチャメチャ、景品の自転車は日本橋の川中へ投げ込むという騒ぎ...
山本笑月 「明治世相百話」
...雲井喜三郎今は得堪(えた)へず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...三国山脈(みくにさんみゃく)の雲井(くもい)はるかに消えていく...
吉川英治 「神州天馬侠」
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