...玉の砧(きぬた)を、打つや、うつつに、天人も聞けかしとて、雲井、と銘(めい)ある秘蔵の塗胴(ぬりどう)...
泉鏡花 「歌行燈」
...湖海侠徒雲井竜雄の方に膝を押向けたのから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとりこの雲井なにがしは悍然明白(かんぜんめいはく)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...後山の雲井ガ原で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...煙草盆をひきよせて雲井を輪にふいていると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この原田雲井と近づきになったのは...
火野葦平 「花と龍」
...行こう」原田雲井はコップをさして...
火野葦平 「花と龍」
...井上安五郎、原田雲井、中村勉、児島卯太郎、その他...
火野葦平 「花と龍」
...列席者は、媒酌人の井上安五郎、辻木惣八、原田雲井、玉井金五郎、それに、花嫁の附きそいとして、姉の光三...
火野葦平 「花と龍」
...原田雲井が「高砂」を謡った...
火野葦平 「花と龍」
...「父帰る」「女優と詩人」と上山作のヴァラエティ、それ/″\面白かった、女優として早川、雲井見込あり、青年部にも人多し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ガールスの一人で故郷へ帰ってゐた雲井つばさ死去の報あり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日ハ手ヲ取リ語レドモ 明日ハ雲井ノヨソノ空 行クモ留ルモ国ノタメ 勇ミ進ミテ行ケヨ君――と合唱する聞くだに健やかな血の湧き立つ軍歌が響いた...
牧野信一 「緑の軍港」
...宮は雲井の雁へ手紙をお書きになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女の子は少なくて后(きさき)の競争に負け失意の人になっている女御(にょご)と恋の過失をしてしまった雲井の雁だけなのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲井の雁はちょうど昼寝をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ながむるは同じ雲井をいかなればおぼつかなさを添ふる時雨(しぐれ)ぞとある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雲井喜三郎今は得堪(えた)へず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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