...まるで雲上の楼閣を望見するが如き思いであった...
太宰治 「惜別」
...群鶴高く雲上に翔けりて鳴くにさも似たり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わたくしの身分とは……違うのでござりまする」「それは違いもしようが」「奥方様のお里は?」「それはいま申す通り堂上の生れ」「堂上のお生れと申しまするのは」「それは雲上(うんじょう)のこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲上飛行をつづけるだけで...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...雲上に頭を出していたら...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...遥かに雲上にこの山頂を認めて...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...雲よりも上なる空に出でぬれば雨の降る夜も月をこそ見れ誰かこの雲上の高きに昇るものぞ...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...觀月のむしろに雲上の誰れそれ樣...
一葉 「暗夜」
...政府は雲上にありて国を司り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...或ひは材を雲上にかかげて...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...河竹黙阿弥が伯円の講釈の高評に動かされて「雲上野三衣策前」を劇化上演したのは明治七年十月であるから当然伯円が製作発表したのはその以前...
正岡容 「下谷練塀小路」
...寛政十一年の雲上明鑑には「丹家...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...奏任官が親雲上と職名に書くなど...
柳田国男 「故郷七十年」
...毎年宇治の銘(めい)を選んで雲上(うんじょう)に献(たてまつ)り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...古くは雲上の御称号の文字を始め...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...弱き雲上の存在をたもち...
吉川英治 「新書太閤記」
...雲上(うんじょう)の特性というのか...
吉川英治 「随筆 新平家」
...雲上には数多(あまた)の大臣(おとど)や高官がいるに違いないが...
吉川英治 「源頼朝」
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