...雲上の出であるからと云ってさまで別人あつかいをするには当らないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...雲上(うんじょう)から下界に降る心地して...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雲上飛行をつづけるだけで...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...雲上に頭を出していたら...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...山裾にこの下層雲を曳(ひ)いて雲上に聳(そび)えたっている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...その左には、雲上遥かに、一万フィートのハレアカラが、薄藍色にその姿を見せている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...雲よりも上なる空に出でぬれば雨の降る夜も月をこそ見れ誰かこの雲上の高きに昇るものぞ...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...照雲上人を戒師と頼んで盧山寺において落飾し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...政府は雲上にありて国を司り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...常々生活線上の雲上にこれを求める質でありますから生活そのものに於ては最も簡明なる思ひなきものゝみを望みます...
牧野信一 「附「歌へる日まで」」
...強いといふ自信が弥が上にも私達を悦楽の雲上に遊ばせた...
牧野信一 「武者窓日記」
...寛政十一年の雲上明鑑には「丹家...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...屡(しばしば)雲上高貴ニ咫尺(しせき)シ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...毎年宇治の銘(めい)を選んで雲上(うんじょう)に献(たてまつ)り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼には雲上の人間のように思われる尾州家の若殿であると知ったのもその一つなら...
吉川英治 「江戸三国志」
...無数の雲上人(うんじょうびと)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...それ、今(いま)世(よ)の相(すがた)を見るに、雲上の月は、絶えまなく政権(まつり)の争奪と、逸楽の妖雲に戯(たわ)むれ下天(げてん)の草々は、野望の武士の弓矢をつつむ...
吉川英治 「親鸞」
...雲上には数多(あまた)の大臣(おとど)や高官がいるに違いないが...
吉川英治 「源頼朝」
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