...それこそ雲を霞と逃げていく...
海野十三 「火星兵団」
...そこを覘(ねら)ってこっちは雲を霞と遁走(とんそう)するのである...
海野十三 「発明小僧」
...外山調に『火鉢の上に鐵瓶が・落ちて居るとて無斷にて・他人の物を持ち行くは・取りも直さず泥坊ぞ(「取りも直さず」は「即ち」)泥坊元來不正なり・雲を霞と逃ぐるとも・早く繩綯ひ追ひ駈けて・縛せや縛せ犯罪人...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...雲を霞と逃げて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲を霞と逃げたとあっちゃあ――第一...
中里介山 「大菩薩峠」
...矢庭に駒の背に跨がつた魔法使は一目散に雲を霞と逃げ去せてしまつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雲を霞と逃げうせてしまひをりました...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...狼籍者(ろうぜきもの)は雲を霞と逃げ失せて...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...雲を霞と逐電してしまはう! と決心すると...
牧野信一 「熱い風」
...灰色のチユニツクの裾を翼のやうに翻へしながら雲を霞と街の彼方へ逃亡した...
牧野信一 「山彦の街」
...雲を霞と壮烈な遁走を試みるのであつた...
牧野信一 「夜見の巻」
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