...なかなか諦めきれないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...逃げ去った妻を諦めきれない夫として...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...このたびの道中に於ても、米友が――若い娘を見るごとに、それと行き違うごとに、物に驚かされたように足を止めて、その娘の面(かお)を篤(とく)と見定め、後ろ姿をすかし、時としては、ほとんど走り寄って縋(すが)りつくほどにして、そうして、諦めきれないで、言おう様なき悲痛の色を浮べて立つことがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...諦めきれないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...川越の兄のところへ歸ります」お京はさう言ひながらや諦めきれない諦めに咽(むせ)び泣くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...諦めきれないんだろう」「――」「だが五郎八を殺したのはどういうわけだ」銭形平次は死骸の前に高々と腕を組むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...返す/″\も諦めきれない手落ちでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...矢ッ張り諦めきれないと見える...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...自分も諦めきれないでゐるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...と思ふ気持を諦めきれないのだつた...
平山千代子 「「みの」の死」
...諦めきれないという気持が...
山本周五郎 「風流太平記」
...わしは諦めきれない...
吉川英治 「源頼朝」
...諦めきれない死を見てもいるので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??