...雪洞を掘るのには、コンパクトで強靭なシャベルが必要だ...
...雪山で遭難した際には、雪洞を掘って身を守ることができる...
...雪洞の中は体温が保たれるため、緊急時には非常に重要な防寒・保温手段になる...
...山岳ガイドの必須技術の一つに、雪洞を掘ることがある...
...雪洞から外に出るときは、出入り口に陥没しないように注意が必要だ...
...ト思うと、しめ切らないその扉の透間から、やや背屈(せかが)みをしたらしい、低い処へ横顔を見せて廊下を差覗(さしのぞ)くと、表階子の欄干(てすり)へ、雪洞を中にして、からみついたようになって、二人附着(くッつ)いて、こなたを見ていた白衣が、さらりと消えて、壇に沈む...
泉鏡花 「婦系図」
...平左衛門は持っていた雪洞(ぼんぼり)をさしつけるようにした...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...そこに控えていたお春が心得て雪洞(ぼんぼり)に明りを移し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...両側の歩道に朱骨(しゅぼね)の雪洞(ぼんぼり)が造り花の間に連ねともされ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...そのあとから追いかけるように一人の女が雪洞(ぼんぼり)を差し出しています...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪洞(ぼんぼり)を点(つ)けて起上(たちあが)ったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...花の季節となると雪洞を燭し...
牧野信一 「初夏通信」
...現在でも廊下の往来には昔ながらの朱塗の雪洞を翳してゐた...
牧野信一 「南風譜」
...納戸の窓から合図する百合子の雪洞の揺れ具合に従つて仕事に取りかゝるのを順序としてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...」納戸の窓から差し出された雪洞の灯が大きな円を描いた...
牧野信一 「南風譜」
...百合子は再び雪洞に灯を入れて...
牧野信一 「南風譜」
...花の季節になると樹の間/\に無数の雪洞を燭し...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...雪洞を翳して、しどけない格構で段々を昇つて行く迂参な若侍であつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...雪洞のあかりしかなかったから...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...知らない者はなかったからな」甲斐は雪洞のほうを見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...室(へや)のまん中には雪洞(ぼんぼり)型の電燈が一個ブラ下って...
夢野久作 「一足お先に」
...やがて集まる提灯や雪洞(ぼんぼり)の明りは...
吉川英治 「江戸三国志」
...雪洞(ぼんぼり)を取って来たのである...
吉川英治 「松のや露八」
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