...縁側へ雪のような波の裾が...
泉鏡花 「浮舟」
...雪のような手を敲(たた)く...
泉鏡花 「婦系図」
...門の扉(と)が開(あ)くでもなしに……続いて雪のような衣紋(えもん)が出て...
泉鏡花 「婦系図」
...看護婦が廊下へ雪のような裙(すそ)を出して...
泉鏡花 「婦系図」
...雪のような真白な波がたって...
海野十三 「火薬船」
...雪のような物がぼろぼろと落ちて来た...
田中貢太郎 「春心」
...路は一面に白い雪のような花の咲いている中へ入った...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...其の血は白い雪のような花の茎を赤く染めたが...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...雪のような綿を幾屯(いくもち)と云うほど届けて来た...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まるで雪のようなひどい霜だった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...そして日と月とのあいだの雪のような星群の無限無数のあらしの音を...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...雪のような落花が散りかかるのを見上げて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...雪のようなお乳の横に...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...雪のようなフェルト草履(ぞうり)を音もなく運んで浴室から出て来ると...
夢野久作 「二重心臓」
...見渡す限り真白い雪のような土の上に...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...春の淡雪のような灰を綺麗な火の粉の流れる往来へ叩いております...
吉川英治 「江戸三国志」
...途端にドッと吹雪のような白刃――真っ黒におどり立ち...
吉川英治 「剣難女難」
...粉雪のような白い斑(ふ)に染まっていた...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索