...非常に難解な事件にぶッつかった場合は...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...もっともそうは申すもののその「や」「かな」を極めて難解な意味あるもののごとく論じて...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...文学の鬼だのといふ難解な言葉は...
太宰治 「お伽草紙」
...或いは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです...
太宰治 「人間失格」
...それにこの難解な書物を自分でよく訳了し得るかどうかということも頗る疑問であった...
辻潤 「自分だけの世界」
...その鈍重・難解な言葉をよくよく噛分けている中には...
中島敦 「狼疾記」
...形而上学の難解な主題においては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最も難解な形而上学に頼らなければならない(第六節)...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...印度の書物(かきもの)の難解な文字と複雜な語法を凝(じつ)と考へつめてゐる内に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...女の羞恥の方程式ほど難解なものはない...
堀辰雄 「X氏の手帳」
...それは難解なものの多い晩年の作品の中でもことに難解なものであって...
堀辰雄 「窓」
...特に難解な哲学書に凝つてゐた...
牧野信一 「好色夢」
...むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない――隱岐はいつも左う胸一杯に力んで...
牧野信一 「痴日」
...難解な書物に直接ぶつつかつてゆくことも...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...なぜに好んで難解な「方言」を使うのでしょうか? パンパンでさえも自分の身体を「社会的」に使いたいと思う時には...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それによって我々の天性の最も難解な部分が明らかにされるのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……何という難解な……不思議な事件であろう……と心の奥底で溜息をおののかせながら……...
夢野久作 「暗黒公使」
...難解な箇所(かしょ)も多く...
吉川英治 「江戸三国志」
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