...甚(はなはだ)しく難解な材料ではあったけれど...
江戸川乱歩 「悪霊」
...昨夜(ゆうべ)の犯人を御存知の様ですな」署長は明智の難解な言葉を...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...」福田氏は難解な経済学の書物でも読む時のやうな変な眼つきをして倫理学者の顔を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...鴎外を難解な、深遠のものとして、衆俗のむやみに触れるべからずと、いかめしい禁札を張り出したのは、れいの「勉強いたして居ります...
太宰治 「女の決闘」
...どこか難解なところがある...
太宰治 「女生徒」
...最も難解なものとせられている様であるが...
太宰治 「パウロの混乱」
...實を言ふと私は支那の凡ゆる人文現象の中で面子乃至面子感情と言ふもの程外國人にとつて難解な事がらは無いと信じて居る...
橘樸 「支那を識るの途」
...恐らく現代で一等難解な博士の哲学が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...よほど独自な難解な人物であるのか...
戸坂潤 「読書法」
...この難解な中国古代の思想を理解する上に...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...人格を構成する結合原理の性質に関する問題ほど難解な問題は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それは難解なものの多い晩年の作品の中でもことに難解なものであつて...
堀辰雄 「窓」
...難解な哲理でも摸索してゐる...
牧野信一 「失題」
...むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない――隱岐はいつも左う胸一杯に力んで...
牧野信一 「痴日」
...難解なことを読まされると...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それによって我々の天性の最も難解な部分が明らかにされるのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……何という難解な……不思議な事件であろう……と心の奥底で溜息をおののかせながら……...
夢野久作 「暗黒公使」
...難解な箇所(かしょ)も多く...
吉川英治 「江戸三国志」
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