...ボンズの心理的鍛練には仲々むづかしい難解な點も多いのですが...
石川三四郎 「浪」
...それから何十年か経(た)ちましてまた再び興って来た難解な佶屈な句に対してこの標語を掲げねばならんかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...万葉集以上に難解な文章だ...
太宰治 「パンドラの匣」
...その難解な自然を...
太宰治 「もの思う葦」
...このほかに難解な数学は少しも用いられていないから...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...之を不用意に読めば難解なのは当然で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...よほど独自な難解な人物であるのか...
戸坂潤 「読書法」
...難解な形容詞を使った文章をのみ指すのでは絶対に無いからである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...書を以て伝へ難し」とした難解なものである上に...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...何枚かの難解な絵...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...専門の比較的複雑で難解な命題についてだけでなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それは難解なものの多い晩年の作品の中でもことに難解なものであつて...
堀辰雄 「窓」
...そしてまた難解な方言であり...
牧野信一 「月あかり」
...ランプの下で難解な英字に青春の根気を疲らせている弟の青黒い顔の筋肉の微動をも...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ドイツの哲學には傳統的に難解なものが多いといふことがある...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...なぜに好んで難解な「方言」を使うのでしょうか? パンパンでさえも自分の身体を「社会的」に使いたいと思う時には...
三好十郎 「恐怖の季節」
...若君は非常に明瞭(めいりょう)に難解なところを幾通りにも読んで意味を説明することができた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このような難解な書を...
吉川英治 「三国志」
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