...この我々には寧ろ難解な語彙(ごい)をちゃんと心得ていて...
江戸川乱歩 「悪霊」
...昨夜(ゆうべ)の犯人を御存知の様ですな」署長は明智の難解な言葉を...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...それから何十年か経(た)ちましてまた再び興って来た難解な佶屈な句に対してこの標語を掲げねばならんかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...あの難解な緯度変化の話をされた...
中谷宇吉郎 「若き日の思い出」
...そして恐ろしく難解な曲をモリモリ作って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...必然性と可能性とを一に合するそれの複雜難解なる本質は存するのである...
波多野精一 「時と永遠」
...何枚かの難解な絵...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...全ての難解な諸学問によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...印度の書物(かきもの)の難解な文字と複雜な語法を凝(じつ)と考へつめてゐる内に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...異常なことと難解なこととを混同するという...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...かなり難解な詩であつて...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...――ヴァレリイの筆の難解なせゐもあらうが...
堀辰雄 「日付のない日記」
...ランプの下で難解な英字に青春の根気を疲らせている弟の青黒い顔の筋肉の微動をも...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ランプの下で難解な英字に青春の根氣を疲らせてゐる弟の青黒い顏の筋肉の微動をも...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...難解なものにぶつつかつてゆく勇氣と根氣とが大切である...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...専門外の難解な文学書類でも平気で読破して行かれるというのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...パリーの難解な第一歩だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...和書のページの難解な辞句の所には...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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