...仕事の進捗が難渋している...   
...交渉が難渋する場合は、仲裁者を入れる...   
...多くのドライバーが繁忙期の渋滞に難渋している...   
...外国語の発音が難渋する場合は、練習が必要だ...   
...難渋する問題に取り組むために、新しいアプローチを考える...   
...みなみな人質に参るよりも難渋なる思ひを致し候...   
芥川龍之介  「糸女覚え書」 
...日々(にちにち)の糧(かて)を乞(こ)ひ歩(ある)く難渋(なんじふ)の学徒(がくと)である...   
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」 
...然し大兄の御近什中(ごきんじゅうちゅう)には甚だ難渋にして詩調にあらざるやの疑を起し候ものも有之様存候...   
高浜虚子  「漱石氏と私」 
...それから難渋しながら...   
太宰治  「春の盗賊」 
...難渋だけは金を出さないでもやって来る...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...この難渋な峠を登りつめたものとすれば...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...その間の道中がどのくらい難渋だか...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...負傷者も続出して行軍は難渋(なんじゅう)を極めている...   
中島敦  「李陵」 
......   
仲村渠  「某」 
...文章もまた難渋をきわめたものが多かった...   
中谷宇吉郎  「寺田寅彦の追想」 
...しかも難渋な嶮岨な路だ...   
長谷川伸  「中山七里 二幕五場」 
...妾ことも最早寄る年波にて御許さまに代りて家事万端のきりもりをするのにいたく難渋いたし居り候...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」 
...難渋の限りをつくしているというのであった...   
本庄陸男  「石狩川」 
...病気で難渋して居るのを助けてやるのは又別ですからね...   
宮本百合子  「栄蔵の死」 
...いかに難渋しているかを...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...「浦島」終りに近づいて難渋を極めた...   
山本周五郎  「青べか日記」 
...それ以上はどちらへとも押し切ることを出来ぬこのような難渋も...   
横光利一  「旅愁」 
...ひと通りな難渋(なんじゅう)さではない...   
吉川英治  「私本太平記」 
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