...何か難儀な事でもあったら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...倉地は声を殺すのに少なからず難儀なふうで...
有島武郎 「或る女」
...難儀な仕事をおおせつかった潤一青年は...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...公の申し状は、「某(それがし)の家は父輝国以来筑摩殿の恩顧を蒙つてゐるから、唯今の場合粉骨を盡すのが本意だけれども、難儀なことには、曾祖父の代から一向宗に帰依(きえ)してゐるので、分けて檜垣の衆とは特別な間柄になつてゐる...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...こんな難儀なことはございません」なるほど...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...こんな時には難儀なことだ...
豊島与志雄 「渡舟場」
...それは難儀な捕物でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは難儀な捕物でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下りていくのが難儀なんでさあ」こんなふうに手を貸してやるのはいまいましかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...芸術という難儀な難儀な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...種々難儀な目に遭わせたが...
南方熊楠 「十二支考」
...只一つ難儀な事には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そちに難儀な一事を頼みたいが...
吉川英治 「黒田如水」
...越ゆるに難儀なほどではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...私や弟の難儀な場合をああして救って下された時のありがたいあなたの姿が...
吉川英治 「親鸞」
...さして難儀な顔もみせないところは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...歩くにも難儀なこの山道の中腹まで登って来たに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この難儀な目に遭(お)うた不愍(ふびん)なばばを!」ばばは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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