...実に難中の至難であります...
井上円了 「おばけの正体」
...しかし難中の難事は荒地に樹を植ゆることでありました...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...ここに問題は至難中の至難として現れたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この原因はおもに混乱によるもので、大部分は避難中、度を失った群衆のようであります」「ウン、恐るべきは爆弾でもなく毒瓦斯でもない...
海野十三 「空襲警報」
...困難中に逝(ゆ)かれたことと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...難中の難事世界無比の大冒険ではあるが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...いひかへれば物を活かして使ふことは難中の難だ...
種田山頭火 「行乞記」
...妻の骨を墓に埋めた私は山の家へ避難中の子供をたずねて行ったのだった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...父(ちゝ)を理攻(りぜめ)にする事は困難中の困難であつた...
夏目漱石 「それから」
...けれどもそれに逢着(ほうちゃく)するのは難中の難事である...
夏目漱石 「倫敦消息」
...至難中の至難事ではあるが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...同じ区劃の内に変化極りなく活動止(や)まざる人世の一部分なりとも縮写せんとするは難中の難に属す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...豪剣怖るべきこの悪剣客どもの切ッ尖を迎えて遁(のが)れることは難中の難である...
吉川英治 「剣難女難」
...実果を収めるのは難中の難事です」と...
吉川英治 「三国志」
...「私が行きましょう」至難中の至難と目(もく)されている大高城の救援に...
吉川英治 「新書太閤記」
...まったく身をもってこの大難中をのがれて来たといってよい主君を迎えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...受難中にも一つの幸いだったといえよう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...雪隠に烟草を吹かし帽子の型に執着する子供を「人」たらしむべき教育は実に難中の難である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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