...患者は親しみ難い感情的疎通性に欠けた姿として印象づけられるようになる...
梅崎春生 「黄色い日日」
...聖上の思し召しまことに何んとも有難い次第である...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...アパートを追出されたのは全く有難い仕合(しあはせ)だと思つた...
永井壮吉 「人妻」
...働きをさせたりして下さる――草鞋様は有難い...
中里介山 「大菩薩峠」
...私にとってはなお有難いことである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...宜いか」「有難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...以上の思考方式の避け難い帰結である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たゞ祕密をきゝ出すなんてことよりは私の領地の半分が欲(ほ)しいと云つてくれた方が有難いのだが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若しも土曜日に他の約束が出来て熱海にゐる私を訪れ難い折に...
牧野信一 「タンタレスの春」
...此方にとつては大阪中で一番忘れ難い人なのだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それを或時代から時代へ発展させ押しすすめる集積としての仕事になり難い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ほとんど家とは云い難い程の小家の古びたのが一軒あって...
森鴎外 「細木香以」
...有難いことにおれの物は何一つ失わなんだよ」と言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この村で見た書堂は忘れ難い...
柳宗悦 「全羅紀行」
...何ものにも代え難いものを失うなら...
横光利一 「旅愁」
...なかなか洩れ難いが...
吉川英治 「私本太平記」
...生れながらの盲人(めくら)でさえもなし難い...
吉川英治 「親鸞」
...両立し難い院と平家の間にあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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