...処々(しょしょ)の忘れ難い句が...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...無事にこの家(や)にいてくれたのは有難いが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...或る云い難い陰鬱(いんうつ)さの漂うているのが看取される...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼はなんとも説明し難い顔つきをして...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...有難いぢやないの...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...然しながら、樹幹にくい入ってその樹を枯すのは、許し難い...
豊島与志雄 「美醜」
...あの攫われた弁信を如何(いかん)ともし難い焦躁が...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにか冒(おか)し難い美しさが輝くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは驚いたね」エライ男にされたのは有難いが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得難いことであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...断ち難い関係でもがあるかのやうに...
牧野信一 「滝のある村」
...朝子の長い膝が上の段につかえて登り難いこと夥しかった...
「一本の花」
...そして何とも言ひ難い恐怖に打たれた...
村山槐多 「殺人行者」
...稀なつらぬき難い徳である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...だが半之助は、それをすなおに、有難い、とは思えなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...救い難い実情を城中につたえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...かかる有難いご法話を聴き得る余生も...
吉川英治 「親鸞」
...ただ峻厳(しゅんげん)な近寄り難い感じがした...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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