...その眞意を捕捉し難い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...毎晩毎晩同じ夜具を着て寝るってのも余り有難いことじゃないね...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...起きられるようになって有難い! 今年こそあの二人にも逢(あ)いに行けるぞ! ということばっかりだったのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...どうしたんだろう? と私は名状し難い不思議な気持に打たれました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...如何にも有難いことに存じます...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...呼んでくれるのは有難いが実は己は今眠いんだから堪忍してくれないかな...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...将来このような考えがなんらかの意味で確かめられないとは保証し難いように思われる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...私は遽かに同じ難いのだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私にとってはなお有難いことである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...これを街路の南側とは見なし難い...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...此方にとつては大阪中で一番忘れ難い人なのだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あれは文学者に最も得難い美質だ...
村井弦斎 「食道楽」
...それはほとんど見わけ難い小さな湧き水にすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...周囲が高い石壁で攀じ降ることが難い為に...
柳田國男 「どら猫観察記」
...有難い有難い...
夢野久作 「焦点を合せる」
...それもまだ山とは云い難い...
横光利一 「欧洲紀行」
...捕捉し難い生命のものだ...
吉川英治 「折々の記」
...この世は、たのみ難い...
吉川英治 「私本太平記」
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