...若し直接外來の刺戟から離れるに從つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...どんな仕事があったとしてもどうして彼女の傍を離れることができたであろう...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...大隅学士と離れることをたいへん淋しがったが...
海野十三 「地球盗難」
...そこはマイカ大要塞を離れること...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...彼は東京の地を一寸(いっすん)も離れるのが嫌だと云って...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...あの人がこんな風に自分を拒んでいる間はその場を離れるつもりにはなれなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...ただ真にカントを離れる点は数学的概念を茲に応用するに際して多数の形式が可能であり又事実要求されるということに外ならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...この地平を離れるとどんなものも...
中井正一 「過剰の意識」
...見る/\中(うち)満月が木立(こだち)を離れるに従ひ河岸(かはぎし)の夜露(よつゆ)をあびた瓦屋根(かはらやね)や...
永井荷風 「すみだ川」
...人心が離れる、離れないということは、男女の間の疑惑から起って、予想だもしない危険があるということに、相戒め、節制をつとめる二人の間は、偽善ではなくして、誠意でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるときはこれを離れるから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...誠の母親よりも慈愛に富んでいた養母とも離れることになった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...それほど初代は孝次郎の家から離れる事が出來なかつたのだ...
林芙美子 「雨」
...レーニはKの両手から離れると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...林も曳かれるように椅子を離れると...
久生十蘭 「魔都」
...これでも濁世(じょくせ)を離れる気にならぬかと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...民の離れるのをさとれば...
吉川英治 「三国志」
...彼の掌(て)を離れるや飛毛(ひもう)の舞を描きながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
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