...離れるようにみえても...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...例えば婿が多日(しばらく)月給に離れるような事があっても...
泉鏡花 「婦系図」
...セシルがイングランドを離れることを差しとめた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...思い切って太閤から離れる事も出来なかったというところに...
太宰治 「庭」
...あたしは王子さまと離れるのが...
太宰治 「ろまん燈籠」
...『友達と離れるな』『飛ぶ螢に氣をとられて溝へ落ちるな』『飛んでゐるのは間違ひはないが草葉の間に光つてゐるのはよく見定めてからでないと手を出すな...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...右へ離れると池になる...
夏目漱石 「虞美人草」
...所有主は八月にならないと東京を離れる事がむずかしいので...
夏目漱石 「行人」
...龍馬に知らせる便りは無し自分で一走り行くのは易いが少しでも此奴の側を離れると何時どう云ふ事が起るかも知れず...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...身から離れることのないこの心には...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...一生離れるなとは如何(どう)いう理由(わけ)だ? 分らんじゃないか?今食う米が無くて...
二葉亭四迷 「平凡」
...そこを離れると何喰はぬ顔をして立戻り...
牧野信一 「円卓子での話」
...東京なんか離れるよりその薬をよくよく眺めて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...過去の私は恩愛の念から離れることができず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やはり何かに繋がれてゐるやうにも離れることのできないのを口惜しいやうな氣がした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...表の御用から離れるがよいと...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこを中心とする碁盤目の道すじをすこし離れると...
吉川英治 「平の将門」
...ショオを離れることのできたのも私には一つの転向であった...
和辻哲郎 「転向」
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