...ステンダールは任地を離れると共に之と別れた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...むやみに仕事が重なって大阪を離れることが出来なかった...
石川欣一 「可愛い山」
...浪が烈しく岩に打当てても離れる虞(おそれ)がなく...
伊波普猷 「進化論より見たる沖縄の廃藩置県」
...離れる事が出来るのでした...
太宰治 「人間失格」
...お島は漸(やっ)と父親の傍から離れることが出来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...ただ真にカントを離れる点は数学的概念を茲に応用するに際して多数の形式が可能であり又事実要求されるということに外ならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...到底青江から離れることは出来ないと思わせた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...併し信仰によらないで利による以上は合うも離れるも争うも闘うも是非なき浮世かも知れない...
中里介山 「生前身後の事」
...追っても叱ってもムクばかりは離れることもなかったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...息子が最後に英国を離れる三月前に...
中島敦 「光と風と夢」
...危ういと思う心さえなくなるほど梢(こずえ)を離れる...
夏目漱石 「野分」
...即ち「自我を離れる」という意味は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...息がつけるだろう」「ここを離れることは禁じるかもしれませんよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...だから鷲の雌(めす)が巣を離れるのを待ち構へて...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...私たちの身體からたゞ靈魂が離れるのを待つてゐらつしやるのよ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...少し離れると完全に見えなかったが...
牧逸馬 「土から手が」
...砂を蹴って父の傍から離れると...
宮本百合子 「海浜一日」
...丸沼のへりを離れると路は昨日終日とほく眺めて來た黒木の密林の中に入つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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