...暫らく私達の持つ先入主観から離れ...
有島武郎 「描かれた花」
...美術館は母屋から離れて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...母屋を離れて細い崖の上を二十間もゆくので...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...離れないことがあるだらう...
太宰治 「音について」
...かうしてふたりで故郷から離れて見ると...
太宰治 「思ひ出」
...離れる事が出来るのでした...
太宰治 「人間失格」
...まだ乳離れのせぬ小(ちいさ)い方の男の子を膝(ひざ)にのせて...
徳田秋声 「あらくれ」
...打っても叩いても膝元を離れない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...円満な神の姿を束(つか)の間(ま)も離れずに拝んでいられる場合には...
夏目漱石 「行人」
...庵寺の隣の茶店の離れを借りて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遠く離れた海ぞいのクルディ僧らがその声を聞きつけて僧房から駈け出して見た...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...記実の中にてもただ自己を離れたる純客観の事物は全くこれを抛擲(ほうてき)し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...學的考察を離れても存するものとして其對象を研究しなければならない...
増田惟茂 「知的作用と感情と」
...あなたは今の野原の家の建ったのを御存じないのですって? 離れのあったところに便所が出来...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてやつと離れを出たときに少年達はみんな熱さうな頬を...
室生犀星 「めたん子傳」
...郷土を離れたのは...
吉川英治 「剣の四君子」
...側を離れてどこかへ走って行った...
吉川英治 「源頼朝」
...「おおオいっ」立場茶屋を離れておよそ二十町も来た頃である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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