...三今では友達も親戚もみなラザルスから離れてしまったので...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...二つの低い山が二マイルばかり離れて立っているのが見え...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...三人は今墓を離れるところであろう...
橘外男 「逗子物語」
...闇中(あんちゅう)を歩めるかの黒影は猛然と暗を離れて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...離れてしまったなら...
直木三十五 「南国太平記」
...岸を離れて水上に泛べば身体(しんたい)の動揺と共に何とも云へぬ快感を覚え...
永井荷風 「海洋の旅」
...罪のつぐのいをはたしておらぬ私の霊魂は死と結婚した瞬間に肉体を離れて煉獄に新婚旅行をするであろう...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その離れ岩の不祥な思い出のことなんぞも...
中里介山 「大菩薩峠」
...シューベルトの天才は全く人間離れのしたものであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...我れは此東京を十年も二十年も今すこしも離れがたき思ひ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...インド丸の舷側を離れた...
火野葦平 「花と龍」
...その詩人から離れて行った...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...そことこことはよほど離れている...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二日二晩バックはちつとも野営から離れず...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...水を離れて、彼女の顔へ吹き上げられてくる螢も、その形相に近づくや、光を滅(めっ)してあたりを去ります...
吉川英治 「江戸三国志」
...「大儀でござった」鴻山は駕側(かごわき)の者をねぎらって、少し離れた所に、茫然と立っている、お綱と万吉のそばへ寄ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「や、森啓之助殿――」と輪をくずして後ろを見ると、啓之助と一緒にきた竹屋三位卿、七、八間離れた所に、お久良の持ち添える提灯(あかり)をうけて立っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桜木町駅を離れる汽車の窓から...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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