...他面においてはなはだ進取的な若々しい気分や...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...実に若々しい進取的な気質を私は観取しないわけにはゆかないのであった...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進取的なる民衆の切実なる要求である...
岩波茂雄 「読書子に寄す」
...お前が強いて進取的なものよりもすぐれたりとする受動的な堅忍も欲しない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...然るに進取的な西洋人は...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...あらゆる民族の中の勇敢な進取的な連中が自然に寄り集まってできた国だとすれば...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...常に進取的なこの人の面目をよく表わしていて面白いと思う...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この處置は當然のこととする開國進取的な信念からであつたか...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...なんと、因襲と伝統の殻との束縛よ、進取的な、気宇の広い若人(わこうど)たちには住みにくい世界よ、熟議熟議に日が暮れて、武子さんの心はぐんぐんと成長してゆく、兄法主には、大きく世界の情勢を見ることを啓発され、うちにはロシアとの戦争に、報国婦人団体が結成され、仏教婦人会の連絡をとり、籌子(かずこ)夫人について各地遊説(ゆうぜい)に、外の風にも吹かれることが多くなって、育ちゆく心はいつまでおかわいいお姫(ひい)さまでいるであろうか...
長谷川時雨 「九条武子」
...その、進取的な都會が、大日本帝都になつたのだから、展びるだけはのびて、ずつと後の方の丘も平らされてゐる...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...進取的な気象が芽生え...
原民喜 「遍歴」
...却って年老いた校長の方が進取的な気質に満ちて「堕落しても好いから...
松永延造 「職工と微笑」
...より肥沃な地方を所有する種族は、それを不断の戦争によって獲得し維持したのであろうけれども、生活資料の増加によりその人口と力とを急速に増加し、遂には支那の辺境よりバルチック海沿岸に至る全領域は、かの勇敢、強壮、進取的な、艱難に馴れ、戦を好む、各種の野蛮人の種族の占拠するところとなった1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...最も勇敢にして最も進取的なゲルマン種族の子孫の住むところとなっていた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...批判的な科学は進取的な傾向をもっている...
三木清 「哲学入門」
...進取的な策であるべき筈(はず)なのに...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...進取的なプロ階級にとって不愉快極まるロンドンが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...新しい物への進取的な意識はさかんだつた...
吉川英治 「折々の記」
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