...人一日もこれを離るることあたわず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...相離るる能(あた)わざるもので...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...離るれば倒れる(United we stand, divided we fall)という理由に基づいたものばかりであるというてよろしい...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...私に取つても一生かれの作は私の机辺から離るゝことはあるまいと思はれる...
田山録弥 「西鶴小論」
...トロイア軍を離るゝな...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...などわが素性問ひ正す?遠く離るゝ豐沃の*パイオニエーはわが故郷...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...武蔵の身体を離るること...
豊島与志雄 「文学以前」
...二人の駕籠が離るるまで待って...
中里介山 「大菩薩峠」
...長野の地と相離ること遠からず...
長塚節 「草津行」
...こういう風に或程度まで芸術と倫理と相離るる部分はあるけれども...
夏目漱石 「教育と文芸」
...わが殻(から)を離れんとして離るるに忍びざる態(てい)である...
夏目漱石 「草枕」
...これ五位以上の者猥りに京畿を離るべからずとの制禁を蔑如し...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...または月給の縁に離るることあれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...モルフォロギーの思想とテュポロギーの思想とはもともと離るべからざるものである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...アビシニアの馬途中で騎手と離るると必ず昨夜駐(とま)った処へ還るとベーカーの『ゼ・ナイル・トリビュタリース・オヴ・アビシニア』に見えるが...
南方熊楠 「十二支考」
...論理の範圍を離るゝに至らむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...もろもろの情念は一たび理性を離るるや競って増長す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夜もしら/″\と明け離るれば...
夢野久作 「白くれない」
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