...今では美妙と言文一致とは離るべからざるものの如く思われておる...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...寶龍寺の部落を離るれば...
大町桂月 「鹿野山」
...一歩もその地を離るるがごとき不謹慎を犯すなかれと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...社会と自己との交渉が離るべからざるものであるのは...
田山録弥 「社会と自己」
...隨て日本肖像畫と禪宗とは離るべからざる關係あり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...写生に出でて写生を離るる事なり...
永井荷風 「小説作法」
...わが殻(から)を離れんとして離るるに忍びざる態(てい)である...
夏目漱石 「草枕」
...怖気(おじけ)は自己の心を離るるより起こる...
新渡戸稲造 「自警録」
...離るるは合するの方便なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...官途を離るれば他に活計の道なし」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...(御歌會派の氣まぐれに作る長歌などは端唄(はうた)にも劣り申候)併し或る人は難じて長歌が萬葉の模型を離るゝ能はざるを笑ひ申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...(御歌会派(おうたかいは)の気まぐれに作る長歌などは端唄(はうた)にも劣り申候)しかしある人は難じて長歌が『万葉』の模型を離るるあたわざるを笑い申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...されば防者九人の目は瞬時も球を離るるを許さず...
正岡子規 「ベースボール」
...友と離るるよりは好んで父母を質に渡す...
南方熊楠 「十二支考」
...寸刻も役所を離るるなと申しておいたに」「はっ...
吉川英治 「大岡越前」
...寸時も天子のお側を離るることなからん...
吉川英治 「三国志」
...しばしこの本城を離るることをおゆるし下さい」と...
吉川英治 「三国志」
...しかしながら過去数千年の人類の経路は一日としてこの問題から離るるを許さなかった...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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