...アルコールは蒸留によって蒸留酒の中に入っている水および他の物から分離される...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...外界から切り離されるだけそれだけ倉地が自分の手に落ちるように思っていた葉子はそれを知って有頂天(うちょうてん)になった...
有島武郎 「或る女」
...結論本格的學者からは見離されるに至つた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...神の存在もまた神の本質から切り離されることができ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...神の存在もまた神の本質から切り離されることができ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...一つの対象が二つに切り離されるということは射影幾何学に於ては無意味と云わねばならぬ...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...無論拡りそのものから一応分離されることが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ジャーナリズムと文化とはこうやって全く切り離される結果...
戸坂潤 「思想としての文学」
...メリメリと引き離されるような身慄いを全身に感じた...
戸坂潤 「社会時評」
...必要に応じては切り離されることもできる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「博士なんて到底駄目ですよ」と主人は細君にまで見離される...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...さうすればお前は永久にあの方から引き離される!」そして私は新しく生れた苦悶――ひたすら求めて得られず培(つちか)ふことも出來ない醜いものと鬪つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...折角の申分ない環境から隔離されるから...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...或ひは倫理の問題が幸福の問題から分離されると共に...
三木清 「人生論ノート」
...が味方の手綱には大殿(義貞(よしさだ))が仰せられたまま金鏈(かなぐさり)が縫い込まれてあッたので手綱を敵に切り離される掛念(けねん)はなかッた...
山田美妙 「武蔵野」
...しかしその首領がこうしてその群から分離されると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...素気(そっけ)なく突き離される身の上になっていることを...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ折角手に入れた葉子と引離されることが堪えられなかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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