...両方とも此んな危急(ききゅう)の状況にあってはむなしい営みに見えた...
梅崎春生 「日の果て」
...狭い垣の中で毎日それぞれの営みにせっせと励んでいたのだが...
大阪圭吉 「三狂人」
...また現実のつつましい営みに対して...
太宰治 「女の決闘」
...間もなく独立して呉服商を営み...
太宰治 「帰去来」
...このバルセローナ市の裏通りでささやかな犬屋を営みつつ犬の変り種の研究に没頭しているフリオ・ベナビデスという奇人の店から...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...――さて科学のジャーナリズム化がそういう一定の機能を営み出す時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...生理的な営みが瞬時に停止して而もなお生きているとするならば...
豊島与志雄 「秦の出発」
...溌剌とした心身の営みを示してくる...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...現実の飢えをしのぐための営みを遊離して...
中井正一 「脱出と回帰」
...たゞ一部屋のうちに於ける営みでさへも...
牧野信一 「風媒結婚」
...一七日の法事を営み了(おわ)り墓に詣りて香花(こうげ)を手向(たむ)けたること...
宮崎湖処子 「空屋」
...その受動的な日々の営みは...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...仏法に関係した善行功徳をお営みになることを天職のように思召(おぼしめ)して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(a)不能はウェヌスの営みにおける冷淡や嫌悪から生ずるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...田植前後の二度のサンバイ祭を営み...
柳田国男 「年中行事覚書」
...わんわんと“不毛を食う”強力な営みをなしているのが散所の民だった...
吉川英治 「私本太平記」
...どうかこれから自分自身の自由な生活が営み度(た)い...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
...特に一周忌の営みのためには...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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