...自然も人もきのうのままの営みをしていた...
有島武郎 「或る女」
...爾来(じらい)諸君はこの農場を貫通する川の沿岸に堀立小屋(ほったてごや)を営み...
有島武郎 「小作人への告別」
...植物の営みも自ずと無表情になるものらしかった...
梅崎春生 「日の果て」
...追々に心から自分達の思い付きが如何にも張合のある有意義な営みの様に思われて来て...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...農家の営みの大半がまず無事に終ったなという大安心を感じさせる...
高村光太郎 「山の秋」
...一点にごらぬ清らかの生活を営み...
太宰治 「狂言の神」
...この世の営みに対する一さいの期待...
太宰治 「人間失格」
...之は心理がなぜ論理的な作用を営み得るかという...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...そういう絶間ない営みで生活力をたかめて行きましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのほか何かと宗教的な営みを多くあそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...当国船岡山(ふなおかやま)の西麓(さいろく)に形ばかりなる草庵(そうあん)を営み罷在(まかりあり)候えども...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...(オウィディウス)こと多くせわしかった一夜の旺盛な営みのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今も鋳掛屋(いかけや)と称する徒には野外の一地に仮住してその業を営み...
柳田國男 「地名の研究」
...四月八日に同じような祭を営み...
柳田国男 「年中行事覚書」
...……で御座いますから私はここで立派に法事を営みましてから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私利私慾の営みに汲々(きゅうきゅう)とし...
吉川英治 「新書太閤記」
...特に一周忌の営みのためには...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そういう制欲の生活を営みつつ...
和辻哲郎 「鎖国」
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