例文・使い方一覧でみる「雜」の意味

...從つて俺は地獄に在つて天國を望む者の憧憬を以つて蕪雜と純潔と貞操と本能とを崇拜する...
阿部次郎「三太郎の日記　第一」

...肺の組織の複雜になつた人達... 肺の組織の複雜になつた人達の読み方
石川啄木「田園の思慕」

...雜種ばかりだからである... 雜種ばかりだからであるの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...東京人類學會雜誌（とうきやうじんるゐがくくわいざつし）及（およ）び考古界等（かうこかいとう）を讀（よ）み... 東京人類學會雜誌及び考古界等を讀みの読み方
江見水蔭「探檢實記　地中の秘密」

...雜草（ざつさう）さへのび／＼と... 雜草さへのび／＼との読み方
アントン・チエホフ　Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳「六號室」

...天の一方には久しく待れたものが滿願に達し然かも惜し氣も無く成就されたものを燒き棄てるやうに眞赤に燃えた巨大な雲の五六片が亂雜に一つ所に積み重つて崩れその前には今にも燃え移りさうに數本の木立が明るい反射を受けて... 天の一方には久しく待れたものが滿願に達し然かも惜し氣も無く成就されたものを燒き棄てるやうに眞赤に燃えた巨大な雲の五六片が亂雜に一つ所に積み重つて崩れその前には今にも燃え移りさうに數本の木立が明るい反射を受けての読み方
千家元麿「自分は見た」

...結語（遊藝民蔑視の問題）私のこの蕪雜な論考に結論を與へる時は未だ當分來さうにない... 結語私のこの蕪雜な論考に結論を與へる時は未だ當分來さうにないの読み方
竹内勝太郎「淡路人形座訪問」

...大（おほ）きな籠（かご）の目（め）へ楢（なら）や雜木（ざふき）の枝（えだ）を（さ）して黄昏（たそがれ）の庭（には）に身（み）を運（はこ）んで刈積（かりつ）んだ青草（あをくさ）に近（ちか）く籠（かご）を卸（おろ）す... 大きな籠の目へ楢や雜木の枝をして黄昏の庭に身を運んで刈積んだ青草に近く籠を卸すの読み方
長塚節「土」

...朝から晩まで箒（はうき）と雜巾を離さないといふ變り者で... 朝から晩まで箒と雜巾を離さないといふ變り者での読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...雜穀を扱ふ阿波屋が... 雜穀を扱ふ阿波屋がの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...三之（の）助（すけ）に雜煮（ぞうに）のはしも取（と）らさるゝと言（い）はれしを思（おも）ふにも... 三之助に雜煮のはしも取らさるゝと言はれしを思ふにもの読み方
一葉女史「大つごもり」

...濕れた書物は西日の差した縁側へ亂雜に抛り出されてあつた... 濕れた書物は西日の差した縁側へ亂雜に抛り出されてあつたの読み方
正宗白鳥「入江のほとり」

...序すでに雜誌『思想』へ唯物史觀覺書として載せた三つの論文に... 序すでに雜誌『思想』へ唯物史觀覺書として載せた三つの論文にの読み方
三木清「唯物史観と現代の意識」

...... の読み方
三好達治「艸千里」

...人の通らぬ野の雜草の中へ頭を突つ込んでいつまでも倒れてゐたかつた...
横光利一「蛾はどこにでもゐる」

...聞くにたえない猥雜なタンカを浴びせたさうである... 聞くにたえない猥雜なタンカを浴びせたさうであるの読み方
吉川英治「折々の記」

...雜木が混つてゐた... 雜木が混つてゐたの読み方
若山牧水「樹木とその葉」

...なか／＼さう簡單に言ひのけられない複雜な微妙さをこの山の持つてゐるのを感ぜずにはゐられなくなつてゐる...
若山牧水「樹木とその葉」

「雜」の読みかた

「雜」の書き方・書き順